「育てられ方」と性犯罪は相関関係があるのか 性犯罪加害者の母親は自分を責めるが……
まるで家族にも責任があるように周囲から攻撃される――。これは有名人母子に限った話ではない。ある人物が性犯罪事件を起こすと、家族も渦中の人となる。
日本では加害者本人と家族を別個の人間として見ずに、「犯罪者を生み出した家族」と見る傾向が強いようだ。加害者が既婚者なら妻が、未婚、または事件を機に離婚した場合は両親が、連帯責任を負わされるかのように同一視され、過酷な状況に置かれる。これはどの犯罪にもいえることだが、“性”に関する犯罪となると白眼視の度合いはさらに強まる。
母親は「育て方が悪かった」と自分を責める
「多くの母親は誰に責められずとも、育て方が悪かったと自分を責めます。それだけ日本では、子育ての全責任を母親が負わされているということです」
こう証言するのは、精神保健福祉士・社会福祉士として性犯罪加害者家族に特化した支援プログラムを実践する斉藤章佳氏だ。


















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