注意!あなたも盗撮されているかもしれない 非接触犯罪(盗撮、のぞき、下着窃盗)が増加中

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
盗撮などの非接触型性犯罪は、被害者が自らの被害に気づきにくい(写真:Graphs / PIXTA)
「私は痴漢被害に遭ったことがない」と言う女性がいる。しかし、「私は盗撮被害に遭ったことがない」と断言できる女性は、厳密にはいない。盗撮の加害者は、女性に気づかれないままその犯行を完遂する。自分の知らないところで、性的な写真を撮られるのは非常に不気味で、かつ危険を感じる。
こうした犯罪は「危害を加えられたわけじゃないんだし」「何もされなくてよかった」と言われ、重要視されない。痴漢被害ですら「触られたぐらいで大げさな」と言われる。性犯罪を矮小化し、見過ごしてきた結果、現在、若い男性による盗撮が増えている、と専門家は言う。その実態と、根底にある問題を考える。

 

性犯罪には、「接触型」と「非接触型」がある。強姦、強制わいせつ、小児性犯罪、痴漢――“性犯罪”という語を耳にして多くの人が真っ先にイメージするであろうこれらの行為は「接触型」。直接、間接の違いはあれど、加害者が被害者の身体に合意なく触れることで性暴力を行う。

では、非接触型の性犯罪とは? 答えは、「盗撮」「下着窃盗」「のぞき」といったたぐいの行為だ。

被害者が自らの被害に「気づきにくい」

接触型の性犯罪と比べると軽微だと考えられているせいか、大々的に報道されることは少ない。しかし2012年版の警察白書によると、年間2408件の盗撮事犯が迷惑防止条例等違反で検挙されている。また、2016年11月だけでも、山形県で小学校教諭が盗撮を目的に学校の女子トイレに侵入したり、埼玉県で消防局勤務の男性が女子高生のスカートの中をスマホで撮影したり、全国で複数の盗撮事件が発覚している。警察官や国家公務員の盗撮事犯も少なくない。

しかし、これは氷山の一角でしかない。なぜなら、非接触型性犯罪の特徴は、被害者が自らの被害に「気づきにくい」点にあるからだ。レイプや痴漢行為をされて、気づかない女性はいない。しかし、盗撮やのぞきは加害者にとって、女性に気づかれないまま行うことに意義がある。下着の窃盗も、被害に遭ったことに気づくのは犯人が逃げおおせた後である。

女性からすると、知らないうちに被害者となっている、自らの身体的領域や、ベランダや室内といった生活領域に侵入されていることになるという、危険な犯罪であることは間違いない。

次ページ日本は盗撮、下着窃盗、のぞきが格段に多い
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事