飲み会で株を下げる人の「残念な気遣い」 2つのコツで「できる人」を演出できる

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ここで気を付けるべき点はひとつ。

お酒の相手とあいさつを交わしたら、勢いづいた会話の流れを、あえて一旦止めるのです。「あっ!」と何かに気づいたかのように、声をあげる。そこで、「盛り上がっちゃうとすぐ忘れるから、先に乾杯の飲みもの頼みましょう」とハッキリ言いましょう。

「そうだよね。頼もう、頼もう」。同意しない人はいないはずです。ささいなことですが、この人、頭を利かせてるな → スキがない → デキるな!という印象になる。

私が銀座でホステスをしていたとき、某会社社長の契約の場に同席したことがありました。彼の秘書もいて、秘書はたった今取り交わした契約書を黙々と確認しているのですが、その間、社長はこの先の展望について、相手の社長相手に熱弁をふるっています。

にもかからず、瞬間的にその社長は、「印鑑の位置、合ってるよね。2枚目見せて」などと、秘書が見落としていないか、パパッとその契約書に目を配るのです。1つのことに集中しているようでいて、肝心なことはハズさないという神経の持ち主であることが、よくわかりました。

それと同じ感覚なのです。1点しか見つめていなそうで、じつは広い視野を持っている。

ちょっとしたひと言で、店員は相手の立場を悟る

乾杯の飲み物をチョイスしたら、オーダーは勢い良く「大至急! お願いしますね!」と、にこやかにスタッフに声をかけましょう。

「ちょっと急いでほしい、という願望をハッキリと言う客であること」
「敬語で、きちんと相手(お店のスタッフ)を敬いながら、お願いする姿勢を忘れない」
「日頃、人を動かす立場の人間である → きちんと対応すべき客である」

 

ということを、無意識に認識させておくのです。

お酒が来たら、「ありがとうございます」「早くて、助かります」など、さり気なく、お店のスタッフには必ずねぎらいの言葉をかけましょう。

そうして無事に、ハイ、乾杯! となります。「これで、ゆったり話せますね」とまた、飲みの相手に集中することを宣言し、会話を繰り広げます。

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