飲み会で株を下げる人の「残念な気遣い」 2つのコツで「できる人」を演出できる

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スキがなく、ゆったりとは、真逆な印象かもしれません。でも、時間には限りがあります。ゆったりするためには、スキなどをつくっている場合ではないのです。酒席で段取り上手になるには、“スキなし・ゆったりキャラ”でいきましょう。

それでも頼んだ物がなかなか来ないという状況になったら、まずお店の人を呼び、「次の料理は、あとどのくらいかかりますか?」とふつうに聞いてみましょう。

そのとき、「じつは僕、お恥ずかしながら、お腹がペコペコで」と、子どもみたいな理由をつけ加える。クレームじゃなくて、ヘルプを求めるのですよ。これが2つ目のワザ、その名のとおり、“ヘルプ・ミー”ですね。

「困った、助けて!」という声があがると、人の頭には「見捨てると、極悪人のレッテルを貼られる」という図式が浮かぶらしいのです。「こりゃ大変、何とかします、助けます」と、人助けなのか自分擁護なのかよくわからないまま、「とりあえず動かなくては!」と、店員も何かせずにはいられなくなります。

ここまでやったら、せっかくなのでもうひと押し。自分たちが安心、満足できる流れをもお店側にインプットさせてしまいましょう。なぜなら、料理のペースを握っているのは、お店側ですからね。

「もし、このあとも同じくらい時間がかかりそうなら」と動き出したお店のスタッフに言いながら、「ちょっとペースを上げてもらったほうがいいかな?」というフレーズで、同席しているメンバーにもおうかがいを立てる。「うんうん」とうなずく人がいるならば、"私たちは気持ちが1つである"ことが明らかとなり、かりそめであってもチームワークが築かれます。

また、料理が遅いのは本来、お店側の問題で、あなたが冷や汗を垂らすことではないはずなんです。お客としての気持ちを、丁寧にシンプルに伝えることに慣れてくると、あらゆるトラブルにも、強くなりますから、ぜひ取り入れてみてくださいね。

違う料理が運ばれてきたときは、アピールチャンス

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最後におまけでもうひとつ。

「運ばれて来た料理が、頼んだ物と違ってしまった!」という場合。

「えっ、これ頼んでないけど」とけげんそうな顔をしないでください。寛大さをアピールするチャンスですよ!

具体的には、次のようにしてください。「お料理も出会いだから」と言って、快く受け入れる。お店側には「大丈夫ですよ」「気にしないで」「むしろ楽しめます」と言ってのけましょう。これも絶好の見せ場になりますから、「ほんとうはあれが食べたかったのに……」なんて気持ちはグッとこらえるほうが吉です。

お酒を共にする相手が大事な人であればあるほど、お店側の対応は気になってくるものです。内装は良いんだけど、サービスが今イチであるというお店もよくあります。そこで受け身の立場で完璧さを追い求めていると、お店選びの時点で、疲れてしまうでしょう。自らが、やんわりと放っておかせない存在となることを心掛けるだけで、人の対応は変わってきます。明るいムードで、親切に、人を巻き込んでいきましょう。

檀 れみ 作家

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だん れみ / Remi Dan

東京都出身。OL、ライター、銀座高級クラブホステスを経て作家に転身。独自の語り口と鋭い洞察力で各メディアから注目を集めている。著書には『こんな男に女は惚れる 大人の口説きの作法』(講談社)、『ダイエット・パラダイス』『冷たい熱帯魚』『幸運をはこぶお陰さま』(以上、幻冬舎)、『女の仕掛け』(アメーバブックス新社)、『LOVE&JOB 賢い女の社交術』(主婦と生活社)、『テッパン男』(ヴィレッジブックス)などがある

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