女子高生が「節約できるアプリ」に夢中なワケ 自由に使えるお小遣いは多くない

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フリマアプリ「メルカリ」では使いかけの化粧品も大人気

メルカリには、使いかけの化粧品がたくさん販売されています。女性ならわかると思いますが、実際に使ってみると色が合わないだとか、香りになじめなかったといった化粧品があります。

そうした開封済みの化粧品を販売している人がいるのです。口紅やグロスの使いかけや、化粧水などの試供品もメルカリなら売れていきます。高級ブランドの化粧品が格安で手に入るのなら使いかけでもかまわない、という女子高生も多いのです。

ある女子高生は、自分の使い古しのリュックを購入金額で出品したところ、その額で売れたと喜んでいました。キズなどもしっかり明示したそうですが、その価格でも買いたい人がいたのでしょう。メルカリは「送料込みで買いやすい」点も人気の理由だそうです。

無料で髪を切ってもらえるサービスも

また、「minimo」という美容院やカットモデルを探せるアプリも人気です。一般的な美容院予約アプリとは違い、minimoは美容師とのマッチングという形式を取っています。条件に合う美容師がいたら日時を指定して申し込みますが、その後の日程調整は美容師とのチャットで進めます。minimoでは「カットモデル」の募集もしており、勉強中の美容師に無料でカットなどの施術をしてもらうことができます。美容意識は高いけれど節約したい女子高生にはありがたいサービスです。

そして、「BUYMA」を利用している女子高生もいました。BUYMAは「パーソナルショッパー」と言われる海外在住の人から個人輸入することにより、海外ブランド品を格安で購入できるサービスです。先進的な仕組みですが、ネットショッピングになじんでいる高校生には違和感がないのでしょう。お財布や時計などのブランド品を安く手に入れる手段をよく調べています。

中高生の金銭感覚は各家庭によるところがあり、特に中学生は親が許可する範囲でしかおカネを使えません。しかし、高校生になると扱える金額も高くなり、それぞれの価値観でおカネを使います。おしゃれが好きな子はコスメにおカネをかけ、ゲームが好きな子は有料アイテムに課金しています。クーポンを利用して節約する子もいれば、アルバイトを増やしてカバーする子もいます。おカネの使い方は成長とともに価値観を表しますね。

鈴木 朋子 ITライター・スマホ安全アドバイザー

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すずき ともこ / Tomoko Suzuki

メーカー系SIerのSEを経て、フリーランスに。SNSなどスマートフォンを主軸にしたIT関連記事を多く手がける。10代の生み出すデジタルカルチャーを追い続けており、子どもの安全なIT活用をサポートする「スマホ安全アドバイザー」としても活動中。著作は『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)など多数。
http://tomoko.chu.jp/

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