トップはみずほフィナンシャルグループで1880人の採用を予定している。2位には三井住友銀行(1450人)、3位には三菱東京UFJ銀行(1250人)がランクインした。昨年に続いてメガバンク勢がトップ3を独占しているが、3社とも採用人数は前回に比べて減っている。売り手市場を背景にしたメガバンクの大量採用にも一定の見直し・調整が入った格好となった。なお、昨年5位のりそなホールディングスは今回、355人減の22位となっているが、今回は集計数字にグループ傘下のひとつ近畿大阪銀行の人数が含まれていないという影響もある。
上位には銀行以外の金融も数多く顔を出している。5位損害保険ジャパン日本興亜(893人)、8位大和証券グループ(650人)、10位三井住友海上火災保険(638人)と、トップ10のうち実に6社が金融系企業だ。
金融以外の業種に目を向けると、4位三菱電機(910人)や7位トヨタ自動車(785人)、8位パナソニック(650人)、12位日立製作所(600人)、12位スズキ(600人)など、電機や自動車をはじめとするメーカー企業の存在感が大きい。トップ200社(計205社)を見ると、金融は41社、メーカーは62社に達する。
企業を知ることから企業研究は始まる
ランキング上位には、学生の皆さんも知っている、いわゆる大企業が多い。それでも現時点で200社すべてを知っている就活生はほとんどいないはずだ。本ランキングを見ていく過程で、知らない企業に出会ったら、まずはどんな会社か調べてみるのもよい。自分の中で認識できていない企業は、そもそも志望企業の候補には入らないだろう。逆にいえば、知っている企業が多いほど、志望企業の選択肢も増えることを覚えておいてほしい。
ただ注意しておきたいのは、採用数が多いからといって、必ずしも規模が大きい企業とは限らない点だ。成長企業の場合、積極採用はよくあることだし、大量離職を見越して大量採用を行う企業が存在するのも確か。また、大企業だからといって、誰に対してもよい企業とは限らない。まずは企業を知り、その上で働きやすさや待遇、規模などのデータを通して、あなたに合うかどうか確認していくことだ。これこそが企業研究の鉄則といえるだろう。
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