「寝ても疲れが取れない人」に迫る体の危険 睡眠時無呼吸症候群を疑ってみよう

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以下の症状があるようでしたら、ちょっと疑ってみても良いかもしれません。また、眠っている間のことは自分では気付きにくいので家族やパートナーに聞いてみるのもいいかもしれません。

■日中起きている時
・強い眠気がある
・倦怠感、だるさ、疲労感を感じる
・集中力がもたない
■朝起きた時
・口が渇いている
・スッキリ起きられない
・頭痛がする
・体が重く感じる
■夜眠っている時
・いびきをかく
・いびきが止まり、再びいびきをかき始める
・呼吸が止まる、乱れる
・息苦しそうにする
・何度も目が覚める
・寝汗をかく

 

治療方法には、症状を緩和させるものと、根本的に睡眠時無呼吸症候群の原因を取り除くものとがあます。どちらも患者さんの状態や症状に合わせて最適な治療方法を選んでいきます。

さらに治療方法に加えて、まず睡眠時無呼吸症候群になる原因となった生活習慣の改善が必要になる可能性もあります。肥満気味の方の場合は首・喉まわりの脂肪が気道を狭くしている可能性がありますので、減量も治療の一環になります。また、鼻づまりや鼻の諸症状で鼻呼吸がしにくい場合には、まず鼻症状の改善から取り組む場合もあります。

代表的な治療方法

代表的な治療方法は以下の3種類です。

①CPAP療法(Continuous Positive Airway Pressure、経鼻的持続陽圧呼吸療法)
②マウスピース療法
③外科的手術

CPAP療法は、閉塞性睡眠時無呼吸タイプに有効です。寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて、気道を開存させておくという治療方法で、欧米や日本国内で最も普及しています。CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。

CPAP療法は、幅広い症状の方に適応し、比較的確実に効果が得られますが、空気の圧やマスクの違和感で眠りにくいという方もいらっしゃいます。

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