夏のイヤ~な「汗」を消し去る方法 ベトベト、ギトギトとどう戦うべきか?

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女性の恋人選びは「匂い」から

仕事におけるさまざまなシーンにおいて、たとえばオフィスや訪問先で、汗をかいたまま放置してはいけないことは誰もが理解していることでしょう。「うわっ、●●さん、汗臭い……」と思われたり、「打ち合わせの資料が汗でベトついていた」なんてことがあったら、悪い印象を与えてしまいますし、仕事の評価にも響くかもしれません。

プライベートも同じことです。特に男性は「汗臭さ」には注意が必要。なぜなら、女性の男性に対する好感度は「匂い」に大きく影響されるからです。

興味深い調査結果を紹介しましょう。テーマは「夏にありがちな、残念な男性の身だしなみや行動」。回答が集中したのは「汗臭いニオイ」です。何と91%の女性が「残念」と答え、断トツの1位となったのです(複数回答形式、R25調査)。

ある心理学者によると、男性は恋人選びで「ルックス」を重要視する一方、女性のそれは「匂い」だそうです。この調査でも「無理なクールビズファッション」(=ルックス)を残念としたのは、わずか16%ですから、男性が感じている以上に、女性は「匂い」を重要視するということです。

なぜ汗はベトベトするか?

対処策の前に、まずは不快な汗の元である「汗臭さ」と「ベタベタ」する原因について説明しましょう。

汗臭さの原因は、皮膚の表面にいる「常在菌」と呼ばれる細菌です。汗をかいた後には、この菌が爆発的に増えることによって、イヤ〜なにおいを発散するのです。

一方、汗が「ベタベタ」するのは汗を分泌する器官(=汗腺)の衰えが原因になります。元来、汗というのは成分の99%以上が水分なので「サラサラ」しています。しかし、この器官の働きが鈍るとミネラル分や角質などの老廃物が汗の中に混じるようになり、ベタベタした汗になってしまうのです。

汗腺の衰えは、運動不足やストレス、エアコン完備の環境などから引き起こされると言われています。いわば「現代病」なのです。先のアンケート結果が示すように、夏をイメージする擬態語のトップは「ベトベト」ですから、多くの日本人の汗腺が衰えているのかもしれません。

ベタベタした汗は、悪臭の原因にもなります。「サラサラ」した汗は酸性で、においの元になる細菌の繁殖を防ぎます。一方、「ベトベト」した汗はミネラル分を含んでいるためアルカリ性。くだんの細菌はこのアルカリ環境を非常に好むので、大々的に繁殖し悪臭を放つきっかけを作ってしまうのです。

だから、「ベトベト」した汗に対する処方箋は、「汗臭さ」を消し去ることにもつながるわけです。

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