開業医には無名大学の医師が向いている?
勤務医を続けるうえでは、医師のキャリア形成と学歴というのは深い関係にありますが、臨床能力に学歴は関係ないのと同じで、経営についても学歴は関係ありません。大病院になると大学医局のかかわりがあり、有名大学出身ではないと院長になれず、経営にもタッチできないといったことが起こりますが、自分で経営するうえではそのようなしがらみはありません。
われわれは自分でクリニックを建て、独立した医師にかかわる機会は多いですが、開業でものすごく成功を収める医師というのは、国公立、私立にかかわらず、有名大学出身よりは、あまり知られていない大学出身の医師のほうが多いような気がします。
もちろん有名大学出身の医師でも開業に向いている方はいますが、学歴コンプレックスがある医師というのは、商売に対するモチベーションが高いのです。
つまり「学歴は負けているけど、経営においては絶対に負けたくない!!」
というような強い想い。
飛ぶ鳥を落とす勢いで、分院をいくつも出して大成功を収めている先生は、そんなことを言っていました。
また、私立大学出身の医師は基本的に裕福な家庭が多く、親の職業としては開業医が多いと言われています。言い方はよくないですがお坊ちゃん、お嬢様育ちが多いのが私立大学ですが、開業医の親を見てきているので、ある意味、開業に対する抵抗が少ないのではないかと思います。
医学部に進んでも皆が同じような医者になるのではなく、出身大学やその後に進む医局などが、その後のキャリア形成に大きな影響を及ぼすことになるんですね。
次のコラムでは、医者の健康事情にについてお話しをしていきたいと思います。「医者の不養生」という言葉、本当だと思いますか??
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