「PDCAを回せない人」にありがちな甘い計画 8つのステップで出たとこ勝負を卒業しよう

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ステップ⑤:各課題をKPI化する

課題が絞り込まれたら、次はそれらの課題を数値化していく。

みなさんご存じのKPI(Key Performance Indicator)、つまり結果目標である。ゴールの定量化と同じで、検証フェーズ(Check)で客観的に進捗状況を把握するためのものであり、ゴールに近づくための「サブゴール」のことだと思えばいい。

数値化しやすいものであれば比較的簡単だが、若干厄介なのが定性的なものだ。

たとえば、「社員のモチベーションが低いこと」のような課題だ。

場合によっては人事コンサルティング会社を使ってアンケート調査を行う前提で、「モチベーションが高い社員の割合を7割にする」ことがKPIになるかもしれない(そのためには現状の把握が必要なので、アンケートは最低2回行う必要がある)。

しかし、「部下から心を開いてもらえない」という課題だとなかなかアンケートは難しい。でも、どのような課題であってもKPI化はできる。

たとえば「1日に5分以上、雑談できたかどうか」といった基準で数値を追うこともひとつの手段だし、自己評価で「今日は部下から自分にどれだけ話しかけてくれたかどうか」で点数づけをし、週平均の数値を追うこともできる。この場合であれば、私は後者をおすすめする。

さすがに対話ができたかできていないかは自己評価であっても間違えることはないので、自己評価であっても基準があいまいになることはないだろう。

KPIを達成するための解決案

ステップ⑥:KPIを達成する解決案を考える

KPIを決めたら、その数値を達成するための解決案を考えないといけない。解決案とは「解決するための行動の大まかな方向性」のことだと考えてもらえばいい。

ここで考えた解決案は、この先の実行フェーズで、一段具体的なアクション(Do)へと分解され、さらに具体的なタスク(ToDo)に落としこまれていく。

KPIによっては解決案が共通する場合もあるので、解決案を書き出す時はKPIごとに分けて書く必要はないが、少なくともひとつのKPIにつき、最低ひとつは案を考えるべきである。また、ほとんどの場合はひとつのKPIから複数の解決案が出てくるはずだ。

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