「PDCAを回せない人」にありがちな甘い計画 8つのステップで出たとこ勝負を卒業しよう
2.定量化する
ゴールは必ず数字に落とし込む必要がある。期日設定を含めて、定量化したゴールのことを私はKGI(Key Goal Indicator)と呼ぶことにしている。
会社の目標数値や営業目標数値など、すでに数字に落とし込まれているゴールであればそのままゴールにすればいい。しかし、なかには定性的なゴールもある。たとえば、出世したい、モテたい、名を残したいといったゴールは、すべて欲求であり思いである。しかし、ゴールを定性的な状態のまま据えると自分の成長度合いや進捗具合が確認しづらくなる。その結果、PDCAの精度が甘くなる。
だから本来は定性的な目標であっても、それを数値化し、具体的に把握しやすい状態に置き換える必要がある。
定性を定量に変える具体例としては以下のようなものがあるだろう。
・「会社を大きくしたい」→「売上高100億円」
・「上司に認められたい」→「人事評価A」
・「わが子に好かれたい」→「週に3回以上お風呂に入る」
・「人気商品を作る」→「専用ページのいいね!の数、5000以上」
理想のゴール設定は1~3カ月後
3.ゴールを適度に具体的なものにする
これは長期的な目標、または大きな夢を持つなという意味ではない。これは先に挙げた「期日」の話と、「定量化」の話の両方に当てはまる。
期日に関して言えば、仮に「10年後には英語をペラペラにしたい」と目標を立ててしまうと、選択肢があまりに増えすぎてしまって結局路頭に迷いかねない。10年もあれば海外に移住してしまったほうが早いかもしれないし、海外留学も可能だし、英会話学校に通い続ける選択肢もある。
ただ、そうかといって「1週間後には英語を上達させたい」というように、あまりに直近のゴール設定をしてしまうと今度は逆に打つ手があまりないし、成果も見えづらい。
理想は1~3カ月後くらいだ。
これくらいの期間であれば人やチームが成長するには十分な期間があり(もちろん内容次第だが)、なおかつ環境が劇的に変わるということもあまり考えられないのでとるべき行動もイメージしやすい。イメージしやすいということはモチベーション維持がしやすいというメリットにつながる。
ステップ②:現状とのギャップを洗い出す
ゴールが決まったら、次は現状とのギャップを確認する。
たとえば、営業の例では、「3カ月後には月10件、新規開拓をしよう」というゴールに対して、現状月平均5件の新規開拓数なのであれば、定量的なギャップは「5件増」である。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら