異次元の政策は、まさにこれから
藤野 やりますよ。きっと。外国人投資家の中には、雇用特区のような話を期待している人たちもいるようですけど、そんなものは比較にならないくらい、スケールの大きな、まさに異次元ともいうべき政策が打ち出されてくるはずですよ。
渋澤 具体的には?
藤野 渋澤さんがおっしゃった労働法の大改革なんて、そのひとつですよね。雇用維持よりも、雇用の流動化を重視した政策とかね。あとは無利子国債の発行。
渋澤 無利子国債ってことは・・・・・・。
藤野 利子は付かないけれども、無利子国債を購入した人が亡くなった時、それを相続するのに相続税がかからないとかね。このスキームが実現すれば、喜んで国債を買う人が出てくるから、政府としては資金調達が容易になる。金利も払わなくて良い。恐らく、高齢者を中心に積極的に買う人が出てくるはずで、そのお金はやがて子供への富の移転につながってくる。
渋澤 それは面白いね。
中野 ところで、今回の株価下落で皆さんが運用しているファンドへの影響って、何かありましたか。
藤野 解約が増えた。しかも、損をした状態での解約ですよ。
中野 それはもったいない。
藤野 5月の上旬から中旬にかけて、株価が大きく上昇した時に買った投資家が、今回の急落場面で投げ売りしたんですね。メディアに左右されている典型例だと思います。これは本当にもったいない。あと半年、1年くらい待てれば、損をした状態での解約は免れたかも知れないのに、我慢できないんですね。これは、日本の投資信託の最大の問題点だと思います。
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