浜矩子教授はアベノミクスの本質を知らない

マネックス証券 チーフ・エコノミスト村上尚己氏に聞く

株価下落で、アベノミクスをめぐる議論は一段と熱を帯びそうだ(日本雑誌協会代表撮影)

安倍晋三首相のアベノミクスの発動で、大きく上昇した日本の株価。だが、5月23日に日経平均株価は1143円もの暴落(1日の値幅としては歴代11位)を記録、その後も不安定な値動きが続く。

アベノミクスには、賛否両論が渦巻く。東洋経済オンラインでも、関連のコンテンツを多く配信してきたが、直近では浜矩子・同志社大学大学院教授が登場。「アホノミクス」が5つの悲劇を引き起こす!(5月24日掲載)との、「アベノミクス批判論」を展開した。株価の暴落直後でもあっただけに、このインタビューには大きな反響があった。

アベノミクスは浜教授などが指摘するように、悲劇を生むような政策なのか。今回は、「アベノミクスは現在のところ、全く正しい政策」という立場をとる、村上尚己・マネックス証券チーフ・エコノミストに話を聞いた。(聞き手:福井 純)

アベノミクスは世界標準の政策パッケージに過ぎない

――日経平均は昨年の安倍政権発足後、大きく上昇、今年5月23日には高値1万5942円をつけました。政権発足前の昨年11月14日の歴史的な党首討論(8664円)時から比較すれば、約84%もの上昇です。現在の価格(約1万4000円台)で見ても、60%以上も上昇しています。

アベノミクスの発動で、歴史的な株高と円安(円高是正)が、わずか半年で起きた。この資産市場の「劇的な変化」が、企業業績や雇用など、景気回復につながり始めている。その一方で、アベノミクスについては、メディアなどでさまざまに評されているが、さしたる根拠もなく一方的に政策を批判しているものも多い。

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