浜教授!アホノミクスより、アスノミクスですよ アベノミクスについて、一緒に討論しませんか?

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中野 だから、いまの段階でアベノミクスを評価すること自体がナンセンスなんですよ。特にメディアの対応はひどい。さんざん「アベノミクス万歳」みたいな論調でまくし立てておきながら、マーケットの風向きが変わった途端、「アホノミクス」ですからね。一体、何なんだと言いたい。

アベノミクス批判者は、自虐的すぎる

藤野 前々から言っているんですが、アベノミクスの効果が現われるのも、現われないのも、結局のところは皆、国民一人ひとりの努力次第なんですよ。政府は株価を上げよう、所得も増やそうというように、方向は示したわけです。あとは、国民が自分で出来ることをきちっとやっていくしかない。

ところが、アベノミクス批判をする評論家というのは、「そんなこと出来るはずがない」と言う。でも、よく考えてもらいたいのですが、株価が上がって、所得も増えるのが悪いことなのでしょうか。そうではありませんよね。株価は下がるよりも上がった方がいいに決まっているし、所得だって増えてもらいたい。誰もがそう思うはずです。アベノミクスを批判している人たちからは、何かこう自虐的なものを感じます。

中野 テレビニュースだって、本当にひどいと思いますよ。株価が急落すると、必ずといって良いほど、新橋のサラリーマンへのインタビューが行われるじゃないですか。そしてインタビュアーが「アベノミクスで何か良いことはありましたか?」と質問するわけです。でも、安倍政権がスタートしてまだ半年足らず。政策の効果なんて、そう簡単に出てくるはずがない。それも、サラリーマン世帯が政策の恩恵を実感できるようになるのは、まだ先の話です。なのに、こんな質問をする。

大概の人は、「う~ん、何もないですね」と答えるでしょ。で、結論としては「アベノミクスは何の効果もない」となるわけです。これじゃあ、いくら良い政策を行おうとしても、メディアに殺されてしまいます。

渋澤 労働法の大改革をはじめとする規制の見直しが、参院選の後にきちっと実行できるかどうか。ここが注目点だね。

藤野 やるでしょ。

中野 何やら自信ありげの発言ですね。

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