日経平均は4日ぶり反発もやや尻すぼみ 米国株高で反発だが為替に一喜一憂

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為替に一喜一憂

しかし、為替が再び1ドル=94円台まで円高が進んだため、後場寄りは前場終値を下回る1万2752円でスタート。一時は1万2703円まで上げ幅を縮めた。ただ、為替が1ドル=95円台まで円安に振れると、13時48分には452円高の1万2897円まで上昇。しばらく1万2800円台でのモミ合いが続いた後、14時21分には455円高の1万2900円まで買い進まれた。日経平均が5月22日の直近高値から2割前後下げて値頃感が出てきていたことから、一部では押し目買いの動きも見られたが、積極的な買いは限定的。再度、1ドル=94円台まで円高が進むと、上げ幅を縮めて、結局、241円高の1万2686円で大引けを迎えた。

東証1部の値上がり銘柄数は960(全体の56%)、値下がりは635(同37%)、変わらずが121。業種別では、東証33業種中、証券、銀行、保険を除く30業種が上昇した。中でも、不動産が4.44%値上がりしたほか、倉庫、電気・ガス、医薬品などの上昇が目立った。

今後の焦点は来週18~19日に開催される米FOMC(連邦公開市場委員会)。前日の米国株は小売売上高が予想を上回ったことで景気の回復基調を確認する一方、量的緩和の縮小懸念の後退という相矛盾する材料で大幅反発している。こうした「いいとこ取り」がどこまで続くのか。FOMCの動きに注目が集まっている。

野口 晃 東洋経済 記者

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のぐち あきら / Akira Noguchi

中古品小売りなどの業界を担当。

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