日経平均は4日ぶり反発もやや尻すぼみ 米国株高で反発だが為替に一喜一憂
14日の東京株式市場は米国株高や円高一服を受けて4日ぶりに反発。日経平均株価は前日終値に比べて241円14銭高の1万2686円52銭、TOPIXも12.28ポイント高の1056.45で取引を終えた。
ただ、為替に一喜一憂する展開に終始した1日だった。東証1部概算の売買高は、メジャーSQ(特別清算指数)算出日という特殊要因があったものの、出来高は37億6851万株、売買代金は3兆3155億円にとどまった。
好指標が重なりNYダウは反発
前日の米国市場は、週間の新規失業保険申請件数が予想に反して前週に比べて減少したことや、5月の小売売上高が市場の予想を上回ったこと、さらにはウォールストリートジャーナル紙の報道によって量的緩和の早期縮小観測が後退したことを好感。NYダウが180ドル85セント高の1万5176ドル08セントと4日ぶりに反発。ハイテク株の比重が高いナスダック総合も44.94ポイント高の3445.37、ベンチマークとされるS&P500も23.84ポイント高の1636.36と、それぞれ3日ぶり、4日ぶりに上昇し、昨日の日本から始まった世界株安に一応の歯止めがかかった。
寄り付き前の外国証券経由の売買動向も売り1080万株、買い2340万株で差し引き1260万株、3日ぶりの買い越しとなった。
本日の東京市場は、こうした米国株の反発、外国人の買い越しという好材料に加え、前日に1ドル=93円台まで進んだ円高が一服したことを好感。メジャーSQ算出に関連して差し引き30万株程度の売り越しとなったと見られるが、こうした売り物をこなして、日経平均は前日終値比223円高の1万2668円でスタートした。ただ、積極的な買いは見られず、買い戻しが中心で、為替が1ドル=94円台半ばまで進むと10時6分には183円高の1万2629円まで上げ幅を縮小した。その後、為替が1ドル=95円台後半となり円高が一服すると、再び買い戻しが優勢となり、前場の日経平均は343円高の1万2788円と4日ぶりに反発して取引を終了した。
昼のバスケット取引は1050億円成立し、「売り買い均衡」と伝えられた。東京市場に遅れて始まったアジア株式市場は、一部の国を除いて大幅反発と総じて堅調だった。
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