正社員、非正社員“渾然一体”のワナ

生涯年収1.5億円の差。それでも同じ仕事?

ところが、これが意外と簡単ではありません。正社員だけの職場とは違った、不平不満の声にさらされて、管理職は大いなるストレスを抱える状態になるケースが増えています。それはなぜでしょうか?

サービス業のように、もともとアルバイト・パート社員の戦力化が大前提となっている業界は、非正社員のマネジメント法が、ある程度は確立しています。しかし、それ以外の業界では、管理職は正社員以外のメンバーが含まれる”雇用が多様化された組織”を任されると、対応に困ってしまうのが実情です。その理由は、非正社員の不満に遭遇して対処に苦慮するから。それだけ非正社員の処遇があいまいな職場ばかりなのです。

非正社員が、正社員を教育!?

一例を紹介しましょう。先日取材したマーケティング会社は、市場調査の集計業務を主力事業とする会社。正社員がクライアントから発注を受けて、契約社員が調査から報告書の作成を担うことになっていますが、

「正社員が頼りないので、クライアントとの打ち合わせも契約社員が行っている」

ケースが増えてきたといいます。新卒採用を中心とした正社員は、社会人経験も浅くてクライアントへの対応が不十分で、クレームを受けることが頻繁にあります。すると契約社員に対して管理職が

「悪いけど、クレームの対応でクライアントを訪問してくれないか」

と仕事を依頼することが増えてきたそうです。確かに、社会人経験が豊富で顧客対応など十分にできる契約社員がたくさんいます。ゆえに管理職も頼りたくなるのでしょうが、非正社員からすれば

「では、正社員は何をするのが仕事なのでしょうか?」

と問いただしたくなり、管理職に問い詰めることが出てきたのです。回答に苦慮した管理職は、

「経験の浅い正社員が多いので、育ててやってほしい」

と返しました。ところが、この回答が非正社員たちの怒りをかってしまいました。

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