「駅ビル」の真実をどれだけ知っていますか この蘊蓄100章は思わず人に話したくなる

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総合プロデュース化をはかり、生活密着型で家族層まで取り込んでいくアトレ(撮影:大隅智洋)

61. 「アトレ」は1990年に四ツ谷駅の駅ビルとして開業。新浦安、大井町、恵比寿駅と新規オープンを続けた

62. 4店舗目となる恵比寿駅から駅ビルの総合プロデュース化をはかり、生活密着型で家族層まで取り込んでいく

63. また新規のみならず秋葉原、目黒、亀戸、大森、吉祥寺駅など既存駅ビルをリニューアルしたアトレも多い

64. 錦糸町駅「テルミナ」は1961年に民衆駅として開業。地元支持はいまなお高く、2000年には大幅改装した

65. 「セレオ」は八王子、国分寺、武蔵小金井、相模原、甲府駅と中央線沿いに展開する駅ビル

66. その先の長野、松本駅には、1980年代半ばに開業したショッピングセンター「MIDORI」がある

67. かつて池袋東口にあった国鉄民衆駅「池袋ステーションビル」は1969年に西武が買収し池袋パルコとなった

68. JR東海の玄関口ともいえる名古屋駅にはJRセントラルタワーズがそびえるが、歴史ある豊橋駅も健在

JRによっても個性が

69. 静岡「パルシェ」、浜松「メイワン」、大垣「アピオ」、津「チャム」などJR東海系は名称が異なるのも特長だ

70. JR西日本は大阪駅の「大阪ステーションシティ」をはじめ、京都、和歌山、三ノ宮、神戸駅を中心に展開

71. 富山駅「富山ステーションデパート」や岡山、広島駅の「ホテルグランヴィア」もJR西日本の駅ビルである

72. 2014年には下関駅に「リピエ」が誕生。山口初、九州初となる16ショップが出店し女性客の注目を集めた

73. JR四国は徳島駅と宇和島駅に「ホテルクレメント」があるが、それ以外の大規模駅ビルは存在しない

74. 代わりに主要駅の構内高架下に土産も買える「ビッグキヨスク」やうどん店「めりけんや」等を展開している

新幹線開業に沸くJR九州の博多駅「JR博多シティ」(撮影:尾形文繁)

75. 新幹線開業に沸くJR九州。博多駅「JR博多シティ」には博多阪急、アミュプラザ博多など大型店が並ぶ

76. JR九州の「アミュプラザ」は博多のほか、小倉、長崎、鹿児島中央、そして2015年開業の大分駅と展開

77. その一号店は小倉駅で、前身は1958年に5階建ての民衆駅として開業した「ステーションビル小倉」である

78. 一方、戦前から建設に乗り出した阪急電鉄や東武鉄道をはじめ、私鉄各社には個性的な駅ビルが多く存在する

79. 西武鉄道は西武新宿駅をはじめとする「ぺぺ」やスポーツ施設が充実している「ビッグボックス」を展開

80. 1974年開業の高田馬場駅「ビッグボックス」は建築家・黒川紀章が設計。〈走る人〉の壁画も話題となった

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