どこの家庭にもある定番家電のひとつが冷蔵庫だ。多くの冷凍・冷蔵食材を収納し、壊れるまで長く使い続ける家電だといえる。その冷蔵庫が今、大きく進化している。
これまでの冷蔵庫は省エネ性能との戦いだった。24時間、365日つけっぱなしになる冷蔵庫は家庭における電力消費の中心だったからだ。そして、3.11の震災以降、求められる省エネ性能はさらに高くなり、2000年以前の同クラスの冷蔵庫と比べると、大容量モデルなら、電気代は半減するほどに省エネ性能はアップしている。
そして、省エネ競争が一段落した今、各社が力を入れているのが、よりおいしく保存するための機能だ。最新の冷蔵庫では、冷凍と冷蔵の間の温度帯を利用して、食材をより使いやすく、それでいて長持ちできるように保存する機能を搭載。また、野菜室では、新鮮な状態を長期間キープし、さらに野菜の持つ栄養を増やす取り組みも始まっている。
もし10年以上前の冷蔵庫を使っているなら、買い換えがオススメだ。省エネ性能の向上により、ランニングコストが低下するうえ、さらに料理もよりおいしく、より手軽に時短できるようになる。
オススメはできるだけ大容量のモデルを選ぶこと。冷蔵庫は大きいほうが省エネ性能が高いのだ。さらに、10年以上前の冷蔵庫が置いてあった場所には、庫内容量がもうワンサイズ大きな冷蔵庫を置けるはずだ。今回は、そんな最新冷蔵庫事情を紹介しよう。
冷凍と冷蔵の間「マイナス3度」で保存
保存性と使い勝手の両方を兼ね備えているのがパナソニックの「微凍結パーシャル」機能だ。これは今秋発売された「WPV/XPV/PC」シリーズ(最廉価モデル、406L「NR-E412PV」実勢価格22万7640円)に搭載されている。
冷蔵室の中に配置する「パーシャル室」ではマイナス3度に食材を冷やして保管できる。この冷凍と冷蔵の間のマイナス3度という温度帯が絶妙。食材を「パーシャル室」に入れると、食材の表面を素早く凍らせるためのオート急冷を自動で行う。この「酸化ブロック冷却」により、食材に雑菌が入り込んだり、酸化するのを防ぐ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら