「ネタの神」が降りてくる
とはいえ、毎月、驚きや感動を与える企画を立て、アプリを開発し続けるのは、簡単ではない。手間もかかる。何より、若い女の子を飽きさせない、前回キャンペーンを上回る体験を与え続けなければいけないのは、かなり大変だ。
しかし、いたずら班の2人はあくまで前向きだ。
「ネタはあふれるように出て来るので、まったく苦にならない。顧客に喜んでいただける企画をどんどん楽しく作っていきたい。楽しさや面白さは、O2O成功のひとつのキー。作っている本人たちが、面白いと思えないと、おそらくしんどいだろう」と萩原氏は、胸を張る。
消費者が本当に楽しんで参加してくれたか。それは、参加回数、クーポン使用率など数値で表れている。1人で何回も参加する消費者も多く、企画自体を楽しんで遊んでいるのがわかる。それこそが、2人の原動力になっている。
長谷氏も笑顔で言葉をつなぐ。
「僕たち2人は、“会社公認のいたずら班”。社長の柚木(治氏)にも、『やるなら楽しんで、いたずらしてくれ』と言われている」。長谷氏は、寝ているときに、突然降りてくる「ネタの神」がいると笑う。
徹底した顧客目線を持ち、メディアにも通じた担当者2人。彼らにある程度自由に権限を与え、任せている経営層の理解の深さが、ジーユーのO2O快進撃の要因のひとつだろう。
O2Oの推進には、店舗の協力をいかに得られるかも大事。ジーユーでは、キャンペーンを行う際、事前にシミュレーションを行い、店舗でも積極的に取り組んでもらっている、という。可能な限り、接客、有線放送、ポスターなどで、来店客にキャンペーンを知らせる。
昨年、シェイククーポンの企画を実施した際には、店頭に“お立ち台”を用意。「今、ここでスマートフォンをシェイクするとクーポンが当たりますよ!」とパフォーマンスをして来店客に呼びかけたという。その効果もあり、このキャンペーンのクーポン利用率は90%を超えた。
O2Oがチラシより圧倒的に優れている
O2Oで快進撃を続けるジーユーだが、萩原氏は「ジーユーには“O2O”という戦略は存在しない」ときっぱりと言う。
いかに顧客にとって最適なメディアを選択するか。その姿勢で取り組む結果として、今は世間からO2Oと見えているだけだ、という。
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