何がなんでも、ほかと比べて優秀な学生がほしい
推薦状についても、この学生はクリエイティブだとか、こういう面白い研究をしているとか、そういった記述は「主観的すぎるので無視せよ」、というのが選考委員長の考えだ。
「もっと具体的かつ客観的な評価を探すべし」、なのだそうだ。
つまり具体的に、
「過去の○○という学生(すでに卒業して研究者になっていればなお良い)と比べて優秀だ」
と書いてあるかどうか、それも客観的な証拠 、たとえば、
「私が教えた授業で○○人中XX番の成績だった」
「昔トップスクールに行った○○という学生は過去の同じ授業でXX点だったのに対して、こ の学生は△△点だった」
……のような記述と併せて書いてあるかどうかを重視せよ、なんていうのだ。僕は選考方法が想像以上に客観指標ベースであることに驚いた。
ちなみに、応募書類のひとつに挙げた志望理由のエッセイに至っては「読むな」とまで言われた。その理由は、こういったソフトな情報は当てにならないし、選考するほうにしてもそれを読んだところで、価値を評価できるような能力も時間も全然足りないから、だそうだ。
アメリカの入試ではエッセイが大事、という話はよく聞くけれど、少なくともウチでは考慮されていない(もっとも、最近話した他大学の教授は結構読んでいると言っていたので、この部分は大学によってかなり違うのかもしれない)。
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