世界中の「ガリ勉」たちが集結した結果

トップスクールが実践する極めて合理的な選抜の方法(後編)

何がなんでも、ほかと比べて優秀な学生がほしい

推薦状についても、この学生はクリエイティブだとか、こういう面白い研究をしているとか、そういった記述は「主観的すぎるので無視せよ」、というのが選考委員長の考えだ。

「もっと具体的かつ客観的な評価を探すべし」、なのだそうだ。

つまり具体的に、

「過去の○○という学生(すでに卒業して研究者になっていればなお良い)と比べて優秀だ」

と書いてあるかどうか、それも客観的な証拠 、たとえば、

「私が教えた授業で○○人中XX番の成績だった」

「昔トップスクールに行った○○という学生は過去の同じ授業でXX点だったのに対して、こ の学生は△△点だった」

著者撮影:ここ、スタンフォードには世界中から「ガリ勉」の学生たちが集まってくる

……のような記述と併せて書いてあるかどうかを重視せよ、なんていうのだ。僕は選考方法が想像以上に客観指標ベースであることに驚いた。

ちなみに、応募書類のひとつに挙げた志望理由のエッセイに至っては「読むな」とまで言われた。その理由は、こういったソフトな情報は当てにならないし、選考するほうにしてもそれを読んだところで、価値を評価できるような能力も時間も全然足りないから、だそうだ。

アメリカの入試ではエッセイが大事、という話はよく聞くけれど、少なくともウチでは考慮されていない(もっとも、最近話した他大学の教授は結構読んでいると言っていたので、この部分は大学によってかなり違うのかもしれない)。

次ページこれは本当に客観的な選考基準なのだろうか?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • スージー鈴木の「月間エンタメ大賞」
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • 本当に強い大学
  • CSR企業総覧
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
中国を知り尽くす異能の外交<br>官 垂秀夫 新中国大使

中国に幅広い人脈を持ち、アグレッシブな仕事ぶりで知られてきた垂秀夫・在中国大使。世界情勢が激動する中で国力差が開く日中関係をどう舵取りするのでしょうか。中国が最も恐れる男が日中関係のリアリズムを語ります。

東洋経済education×ICT