転職でバレる「どの職場でも二流の人」の末路 「仕事人生から転落」するのは、こんな人です

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二流の転職でまずバレるのは、その人の「主体性のなさ」である。

向いていないのに世間体で「エリート」を目指す人たち

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【1】「自信と主体性のなさ」がバレる

やれ「一部上場の大企業か、地元の母親でも知っている著名企業がいい」とか、やれ「学校の同窓会で威張れる一流企業で、できれば横文字で頭よさそうと思われる外資系の会社がいい」などという、「きわめて本質から離れた外形的な理由」で仕事を選んでいる人は、一目散に二流街道まっしぐらである。

こんな「外形的な基準」でしか転職できない人は総じて自分に自信がなく、自己紹介するときに自分の出身校しか「自分を認められるもの」がなかったりする。

そういう人に限って、「将来、人生で何を成し遂げたいか」「自分にとって大切な価値は何か」「自分が楽しいこと、得意なことは何か」という自己分析など二の次、三の次だ。この二流の人たちにとっては、「自分が何を達成したか」「何を達成しようとしているか」より「どの組織に所属しているか」が大切なのである。

ちなみに三流すぎる人になると、パソコンの検索履歴に「就活偏差値」「転職偏差値」「企業偏差値」など、それはそれは恥ずかしいキーワードが乱舞していたりする。

大学受験のみならず、社会に出ても「他人が決めた軸」でランキング付けされた「むなしい偏差値」の上下で自分のキャリアを選択する情けない”エリート“たち。彼らは、キャリア選択でも「主体性のない」恥ずかしい人々の典型だろう。

自分がどのような基準で転職先を選んでいるかで、「自分の価値観への自信と主体性」の有無がバレると肝に銘じてほしい。

【2】「実力のなさ」がバレる

次に転職でバレるのが、自分が有言実行できる人物かどうか、つまり「口先に実力が伴っているか」どうかである。

二流のエリートの特徴として、「面接だけはめちゃくちゃうまいが、いざ雇うと、えらくガッカリで全員を失望させる」という点が挙げられる。

口先だけの二流の人は、面接のときだけいかにも問題意識が深く、意識が高く、行動力が旺盛で信頼できる印象を与える。

しかしいざ働くと、そもそも学習能力がなく、これまでの経験や人脈の切り売りだけでしか貢献ができない。そして、自分が簡単にできないことは、部下にすべてを押し付ける、内実は「働かない二流のおじさん・おばさん」というケースも少なくないのだ。

そういう人に限って、自分の二流さが社内にバレたタイミングを見計らって、また張り切って転職活動を再開する。

古巣の会社としても、「できれば揉めずに平和に出て行ってほしい」と思っているので、彼ないし彼女の転職活動には大変協力的である。

結果的に、「次はあの会社がだまされて雇ってしまった!」という、もはや「業界のババ抜き」みたいになっている二流のエリートが存在するのだ。

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