「評伝のおもしろさ」では、トランプが圧勝だ

「買うな!退屈な本だ!」(本人弁)

あらゆる面で逆説的な男、それがドナルド・トランプだ(写真:AP/アフロ)

あらゆる面で逆説的な男、ドナルド・トランプ

上の画像をクリックするとHONZのサイトへジャンプします

本書が発売されるにあたり、本人はこう言ったそうだ。

“買うな! 退屈な本だ!”

しかしこの発言こそが、より一層の好奇心をかき立て、最強の宣伝文句になってしまう。今、世界で最も耳目を集め、あらゆる面で逆説的な男、それがドナルド・トランプだ。

先日行われた、大統領選の2回目のテレビ討論をご覧になられた方も多いことだろう。人の質問にきちんと答えない、変なところに立つ、相手を恫喝する。その目を覆わんばかりの光景は、まるでドラえもんにおける「ジャイアン・リサイタル」のようでもあった。ならば、このジャイアンとは、いやトランプとは一体何者なのか?

マンハッタンを制覇した青年実業家。アトランティックシティを再興し、あらゆるものを金メッキで覆った不動産開発業者。「高視聴率男」を自称するエンターテイナー。そして60年以上ぶりに公選職の経験がない人物大統領候補。本書『トランプ』は、そんなトランプに関する様々な顔を時系列で追いかけ、その正体を徹底的に明らかにしようと試みた一冊だ。

執筆したのは、調査報道の雄として知られるワシントン・ポスト紙のジャーナリスト達。討論会の直前に、10年前のトランプの「卑猥な会話」がずいぶん話題になったが、これも彼らの手によってすっば抜かれたものだ。

次ページ知られざるエピソードが次々に明かされていく
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 日本野球の今そこにある危機
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 日本資本主義の父 渋沢栄一とは何者か
  • ドラの視点
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
改正対応待ったなし!<br>働き方と仕事の法律

同一労働同一賃金の本格化、中小企業でのパワハラ防止対策の義務化など、今年は重要な改正法の施行が目白押し。2022年に施行される法律の要点に加え、昨年の4月に施行された改正民法も総点検。改正ラッシュへの備えを万全にするための法律虎の巻です。

  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT