10年前の失言がトランプ氏の息の根を止めた

「トランプ女性蔑視発言」に共和党内が大混乱

10月8日、「トランプタワー」前に集まった支持者に手を振るトランプ候補(写真:REUTERS/Mike Segar)

さすがに、これは致命的といえるスキャンダルだろう。ゴシップ番組「アクセス・ハリウッド」が10年前に撮影した、自分がいかに女性を性的に思い通りにできるかを淫らで攻撃的な言葉で自慢する共和党代表大統領候補のドナルド・トランプ氏の動画をワシントンポストが10月7日午後に公開。これに伴ってアメリカ大統領選挙は混乱状態へと陥っている。

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問題となっている動画に関するニュースは瞬く間に全米に広がり、アメリカ南東部に凄まじい被害を与えているハリケーン「マシュー」に関するニュースよりもより大々的に報道されている。

トランプ氏が圧倒的に不利となった今、共和党は今後どのように選挙運動を進めていくべきか――。今後の戦略を決めるため、トランプ氏と共和党役員間の電話会議は8日土曜の早朝まで続いたという。

共和党役員は選挙戦敗退を覚悟

この電話会議を受けて、CNBCビジネスチャンネルのベテラン政治コメンテーターであるジョン・ハーウッド氏は8日早朝、次のようにコメントした。

「全国の共和党役員らは、絶望している。トランプ氏が共和党大統領候補であることは変えられないため、共和党は負けるだろう。上院下院ともに民主党員が多数になるかもしれないという現状を涙ながらに飲み込んでいる」

上院議員テッド・クルーズ氏の大統領選選挙運動のスポークスパーソンを務めたリック・タイラー氏は「これでもうトランプ氏が当選することはないだろう」と語り、「この国のリーダーとなる人物としては、トランプ氏はモラルに欠け過ぎている」と続けた。

現在に至ってほとんどの共和党役員はトランプ氏を公然と非難するようになり、トランプ氏への支持を取りやめるか、納得のいく謝罪を求めるか、といった立場を示している。

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