皇居ランナーの大半は、年収700万円超? デキるビジネスパーソンが「走る」理由

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ランニングは特別なスキルがいらないこともあり、結果が出やすいスポーツ。走ることで、スリムなボディに近づき、体力(持久力)もついてくる。仕事面でのスタミナがアップし、精神的にもタフになる。簡単に自分を変えることができるのがランニングだ。そのことを皇居ランナーたちは感覚的に知っているのかもしれない。

59歳でデビューした、カリスマ経営者

そもそも、ビジネスシーンにおいてデキる男とは何だろうか。引き締まったカラダに、精悍な顔つき。なんだかんだいって、ビジュアルは重要だ。どんなに有能で頭キレキレでも、メタボなお腹にダボダボスーツではちょっとカッコ悪い。

メディアの前にもしばしば登場する日本マクドナルドCEOの原田泳幸氏も、ビシッとスーツを着こなしているカッコいいオヤジのひとり。その凛とした姿は見るからにデキる印象だ。ご存じの方も少なくないが、原田氏の研ぎ澄まされたカラダと、好奇心旺盛なココロは日々のランニングが支えている。

雑誌のインタビューでも、「走っているとストレスもなくなるし、少々のことなら乗り越えられるようになる。体力だけでなく、精神力も鍛えられます。ビジネスマンは、みんな走ったほうがいいんじゃないかな」(『GQ JAPAN』)と熱く語っているほどだ。

ゴルフで体力不足を痛感した原田氏がランニングを始めたのは59歳のとき。遅めの“RUNデビュー”だった。当初は2km走るのもつらかったというが、「努力が確実に結果につながるのがランニングのいいところ」と原田氏は徐々に走る距離を伸ばしていった。そして、今年2月の東京マラソンでは、64歳にして4時間12分の好タイムで悠々と完走している。

RUNに目覚めた原田氏は、「商品を食べた瞬間のお客様の目を見るため」に、毎朝約10kmのランニングの途中で、自社の店舗に立ち寄り、現場の最前線をチェックしている。小回りが利くところも、ランニングのいいところなのかもしれない。

経営者でいえば、「白木屋」「魚民」「笑笑」など国内外に1978店舗(2013年3月末現在)を展開するモンテローザの創業者、大神輝博社長もランナーとして知られている。

大神氏は毎晩のように7店舗ほどを視察するが、夜型の生活を送っているわけではない。むしろその反対だ。朝5時に起床して、自宅近くを10kmほど走るという。ランニングで気持ちを整えてから、朝7時には本社の社長室に到着する。フルマラソンのベストは3時間40分だ。

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