今どき東大受験には「非効率な勉強」が必須だ

ノートを「開いて」持ってくる生徒は伸びる

共同学習、発表学習には大きなメリットがあります
計11名の男子生徒が大学合格を目指し共同生活をする「東大合格シェアハウス」。主宰するのは、「東大合格請負人」として数々の合格者を導いてきた時田啓光氏だ。なぜ集団で勉強し、合格を目指すのか? 対談後編では、大きく転換し始めた大学受験のトレンドに照らし合わせ、議論を深めていく。
前編:東大合格請負人が「シェアハウス」に注ぐ熱血

効率を求めるなら個別指導や独学では?

鬼頭:時田さんのユニークな、それでいて理にかなっている指導方法はよくわかりましたが、別に共同でやらなく、1対1の個別指導とか、家庭教師でも十分じゃないかな、という気もするのですが。

時田:確かに、すでに自己管理や勉強方法を確立させている子には十分かと思います。ただ、実際にそれができる子は少ないです。「とりあえずこれでいい」とか「この公式は覚えたから後は試験で書けばいい」など、一人よがりな勉強をしている子が多いというのが現実。そういう子たちは、成績の伸びがある程度のところで止まってしまう傾向があります。

共同で勉強をすると、他人に説明をしなければいけない場面が必ず訪れます。その時に「もっとこういう情報もあるよ」とか、「さっき習ったのはABCの順だったのに、今ACBの順の説明になっていておかしいよ」とか、言われて気付かされるんですね。「そうか、自分はここがまずいんだ」というのに素早く気付いて、修正していく。そのために、このような集団学習はすごく重要だと思いますね。

鬼頭:私自身共同で勉強をしたという経験があまりなく、「勉強は一人でするものだ」と主張しています。実際それで東大に受かりましたし、私の友人たちの中には暗記に偏った勉強法をして合格した人たちがたくさんいました。なんだか、まだ腑に落ちない感じもあります。

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