「シビックタイプR」の次期型はどんな車か 欧州で新型ハッチバックも披露

拡大
縮小

一方1.5リッター直列4気筒ガソリンVTEC TURBOは、6速MT仕様車で最高出力182ps/5500rpmを発生。CVT仕様車も同じく182psながら、発生回転数は6000rpmと高い。また最大トルクは6速MT仕様で24.5kgm/1900-5000rpm、CVT仕様でも22.4 kgm/1700-5500rpmを達成するなど、2リッタークラスを凌ぐパワーとトルクを得たことになる。

さらに欧州マーケットでは「要」となるディーゼル版についても、1.6リッター「i-DTEC」ターボディーゼルを設定するなど、抜かりのないところを見せている。

最大のニュースは「次期シビック タイプR」

しかし今回のパリ・サロンにおける最大のニュースは、9月上旬あたりから国内外のスクープ系メディアや一部のファンの間では噂となっていた「次期シビック タイプR」のサプライズデビューが実現したことだ。

現時点ではスペックなどについては公表されていないが、現行型タイプRよりも遥かに洗練されたエアロパーツやセンター3本出しのエンドマフラーなどが、そのパフォーマンスを暗示する。また、シビックとしては初めて採用された20インチという大径ホイール/タイアも、ハンドリングやロードホールディングの向上に寄与することだろう。

1リッター/1.5リッターのガソリンターボ版については、来る2017年初頭からデリバリーが開始される新型シビック ハッチバック。その後ターボディーゼル搭載モデルや、トルコの「ホンダ・ターキーA.S.」社で生産される4ドアセダン版が追加されることになっているとの由。そして2017年後半にはホンダU.K.にて新型タイプRの生産も開始され、欧州だけではなく北米にも輸出が予定されているという。

現行型タイプRのセンセーショナルな国内デビューが記憶に新しい日本でも、次期タイプRは恐らく近い将来に正規販売されるものと見られている。また、スタンダードのシビック ハッチバックが久方ぶりに日本で販売されるかもしれない?という噂もあるようなので、今後の成り行きに期待したい。

(文・武田公実)

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT