フリオ・フランコが語る超一流のメンタル術 野球、ドミニカ、そして、愛する日本について

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フリオ・フランコは今、牧師になったらしい――。

ドミニカ取材中にそんなうわさを聞きつけた筆者と写真家の龍フェルケルは、ガイドや街の人々の協力でフランコの自宅を探し出し、突撃インタビューをさせてもらった。

54歳になった現在、フランコは自ら経営するジムで筋骨隆々に鍛え上げ、すさまじいオーラを放っていた。彼と向き合った45分間はあまりにも濃密で、至福の時間だった。ロッテでプレーした2年間、野球に真摯に向き合う姿勢で日本人選手に多大な影響を与えたというが、よく実感できた。

特に印象的だったのが、フランコの来日理由だ。野球の世界に限らず、「日本人はオンとオフの切り替えが下手」と指摘されるが、ある意味、それは日本人の特性なのである。フランコに指摘され、そう気づかされた。

超一流と言われる者たちは、一流や二流よりはるかに努力を重ね、その境地にたどり着いている。フランコのメンタル術には、凡才が成り上がるために必要な要素がたくさん詰まっている。

中島 大輔 スポーツライター

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なかじま だいすけ / Daisuke Nakajima

1979年埼玉県生まれ。上智大学在学中からスポーツライター、編集者として活動。2005年夏、セルティックに移籍した中村俊輔を追い掛けてスコットランドに渡り、4年間密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に野球界の根深い構造問題を描いた「野球消滅」。「中南米野球はなぜ強いのか」(亜紀書房)で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。NewsPicksのスポーツ記事を担当。文春野球で西武の監督代行を務める。

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