フリオ・フランコが語る超一流のメンタル術

野球、ドミニカ、そして、愛する日本について

――外国人選手の中には「日本人はずっと野球のことばかり考えている。もっとオンとオフの切り替えをするべきだ」と言う者もいます。

ずっと野球のことを考える」ことこそ、俺がやりたかったことだ。俺は野球選手になるために生まれてきた。毎日プレーしたければ、日本人のように建設的に考えなければできない。うまくなることを考えるなら、どうすれば毎日プレーできるかを考えなければならない。一生懸命プレーしても、ミスは必ず起きる。だったら、全身全霊で野球のことを考えるしかないじゃないか!

(撮影:龍フェルケル)

――今、日本はさまざまな問題を抱えています。でも、あなたの言葉を聞いて、日本人の伝統的な考え方や生き方は正しいのだと自信を取り戻すことができました。

王貞治やイチローが毎日ヒットを打つことができるのは、毎日、血のにじむような努力をしているからだ。ブルース・リーも同じだ。何かを上達したければ、時間を費やして人よりも努力するしかない。日本人がそう教えてくれているじゃないか。それがライフスタイルというものだ。

誰もがライフスタイルを選ぶことができる。王貞治やイチローが最高のバッターになるためにはどれくらいの練習量が必要なのか、彼らにもわからなかったはずだ。だから頭を使い、数を打つしかない。バッティング練習をするとき、彼らの脳はつねに回転している。バットを振り、どこを修正すべきかを考え、それを行動に移す。そう繰り返すしか上達の方法はない。体はもちろん、脳を止めてはいけない。それこそが、俺が日本に行こうと考えた理由だ。日本人はそうやって進歩してきたんだろ?

――あなたが誰よりも長く第一線で活躍できた理由がよくわかりました。

自分の仕事に誇りを持っていれば、辞めたくないと思うはずだ。カネのためではない。その世界のトップに立ち続けていたいからだ。ずっとフィールドに立ち続けられるかは、自分次第だ。俺はベストになりたいと思い続けてきた。

――最後に、大舞台で成功を収める秘訣を教えてください。

才能を持っているなら、必要なのは規律だ。仕事にどれだけの精力を傾けることができるかは、規律が関係してくる。24時間努力するんだ。野球を信じろ。そういう思考に、終わりはない。才能の幅には個人差があるが、誰もが持っているものだ。長所を伸ばすことより、短所の克服に時間を割かなければならない。それは日本人が得意なことだろ? 努力、努力、努力だ。練習だけが君をパーフェクトにすることができる。それが真実だ。よき助言者を見つけ、彼に耳を傾けるんだ。そうしてどんな練習を重ねていけばいいか、適切な方法を見つけるんだ。

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