北陸電・志賀原発の再稼働は早くて15年度 新規制基準対応に時間要す

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原発直下に活断層認定なら廃炉も

また、志賀原発1号機直下の地盤に活断層の疑いがある問題については、現在、同社による掘削調査が行われているが、進捗が大幅に遅れている。当初は3月末(ステップ1)または6月末(ステップ2)に最終報告を出す予定だったが、現状はステップ1の完了時期も、ステップ2に移行するかも未定としている。そのため、原子力規制委員会による現地調査の予定も定まらない。将来、もし活断層の存在が認められた場合、隣接する2号機を含め、再稼働ができず、廃炉を迫られる可能性もある。

北陸電の場合、もともと原発への依存率が低く、現在はコストの安い水力発電が全発電量の2割以上、石炭火力が6割以上を占めており、原発が停止したままだった12年度も最終利益が黒字になるなど業績は比較的安定している。13年度(2014年3月期)も、原発が再稼働しなくても「黒字を目指す」(久和進社長)としている。

中村 稔 東洋経済 編集委員
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