国会の二軍?それでも参院選が注目なワケ 歴代の総理大臣はゼロ。衆議院に比べ、存在感も超希薄

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衆議院議員には、自分たちのほうが上というプライドがありながらも、参議院議員を敵に回してしまったら政治は進まなくなってしまうし、自分が総理大臣になろうとするときに不利になるので、それは避けたいという打算もあるようです。

議連の議論において、「一院制になった場合に想定される中選挙区制なり大選挙区制は、現在も広い選挙区で戦っている参議院議員のほうが有利なのに、参議院議員のほうが賛同者が少ないのはなぜだろうか?」と衆議院議員がぼやくなど、衆議院議員と参議院議員の思惑はなかなか一致しないようです。

衆議院と参議院がライバル関係にあるのは、議員だけではありません。
事務局や法制局等も衆参でそれぞれ分かれており、同じ国会とはいえ、野球のセ・リーグとパ・リーグみたいに競い合う関係にあるのです。

2010年7月より使用開始された新しい議員会館の総工費は、衆議院議員会館は第一と第二の2棟合計で約1106億円、参議院議員会館は1棟で約600億円とのことですが、衆議院議員480名と参議院議員242名のおおよその比率である2対1よりも、参議院議員会館の工費のほうが高くなっています。

貴族院が前身である参議院が、参議院議員会館のほうを豪華にすべきだと主張したのに対し、衆議院はあくまで対等にすべきだと主張したところ、最終的には参議院側が押し切ったという光景が目に浮かぶのは私だけでしょうか?

ちなみに、実際に衆議院議員会館と参議院議員会館に行って比べてみると、議員事務室やロビーなどに置かれている家具が、参議院議員会館のほうが豪華です。そのほか、衆議院と参議院の違いとして、採決方法に押しボタン式投票が導入されているのは参議院だけです。衆議院が導入しないのは、慣習を大切にしようという考えなのか、それとも、記名投票での採決の際にゆっくり歩いて議事進行の妨害をするという牛歩戦術が名残惜しいのか、理由は定かではありません。

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