長い歴史を持つ製造業として注目なのが43位のエステー41.0%(同34人)。家庭用消臭芳香剤2位、衣類防虫剤1位の日用品メーカーである同社は、5年前の『CSR企業総覧』2011年版掲載の30代女性占有率28.6%から10ポイント以上伸ばしている。
全体でも全従業員402人中女性100人で女性比率24.9%と4分の1の水準にまで増えた。すでに女性管理職比率も8.7%と高く、30代女性社員がさらにこの比率を高めていきそうだ。
30代女性が多い会社は女性活躍の先進企業
30代は仕事で最も成長する時期と言われる。20代とは違い徐々に責任は重くなり、やりがいある仕事も増えてくる。この大きくステップアップする大切な時期に退職する女性が多いいわゆる「M字カーブ」が日本社会の課題とされてきた。
そのような中で30代女性がすでに多い会社は女性活躍の先進企業と言える。就職先を選ぶ女子学生にとっても多くの先輩が存在すれば、入社後にロールモデルとして目標にすることもできるだろう。
もちろん会社選びの際は、30代女性の人数や比率だけでなく、勤続年数、有給休暇取得率、残業時間、30歳平均賃金、家庭と仕事の両立支援制度、勤務形態の柔軟化のための諸制度など働きやすさがわかる情報も調べていく必要はある。これらの情報も『CSR企業総覧』に掲載している。併せて見て総合的に最終判断していくとよいだろう。
1. 30代社員は職場の中心メンバー。この世代の女性が多い会社は女性活躍企業の可能性が高い
2. 30代女性が多い会社は「新卒在籍型」か「中途採用積極型」のいずれかで社風が異なることも多い。自分にあった会社を探そう
3. 女子学生にとって同性の先輩が多く、ロールモデルを見つけやすい
4. 他の情報も併せて見ることでよりよい会社が見つかる
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