今年4月の女性活躍推進法施行以来、多くの上場企業は女性活躍に力を入れている。かつては女性が少なかった業種でも積極的に新卒の女性採用を行い若手の女性比率は全体的に高くなってきた。しかし、管理職登用などはまだ低い水準で、試行錯誤が続く「女性活躍準備中」といった会社も少なくない。
実際、女子学生が新入社員として入社しても10年後、20年後に自分が活躍する姿をイメージできる先輩社員が社内では見つけにくいという職場もありそうだ。では、どうすれば女性が多く活躍する会社を探すことができるのだろうか。
今回、ひとつの方法として提案したいのが「30代の女性が多い会社」だ。30代は社内では中心メンバー。責任ある仕事をバリバリこなしているケースが多い。この年代の女性が多数存在する会社は「女性が重要な役割を担う職場」である可能性が高い。
ただ、30代の女性が多い会社は10年以上辞めずに働いている女性社員が多数派の場合と、中途採用等で30代女性を積極的に外部から採用している場合で、社風や評価基準などが大きく異なることもある。
こうした違いも考慮して自分にあった会社を選べば、社内で目標にできる女性に出会える可能性も高くなる。そこで、今回は働き盛りの30代女性が多い会社を知るための情報として「30代女性社員占有率」のデータをご紹介する。
1位は94.9%のシーボンとハウス オブ ローゼ
まず、『CSR企業総覧』2016年版で30代の男性・女性従業員数を回答している770社のうち男女合計で10人以上在籍している会社を対象に男女合計人数に対する女性比率を計算。このうち前回と同じく2016年3月期までの3年平均の売上高が1000億円未満の中堅上場企業をランキングした。
1位は94.9%のシーボンとハウス オブ ローゼの2社。シーボンは30代女性334人に対して30代男性はわずか18人。高級化粧品の自社製造、直営店販売を行う。全従業員1162人中、女性が1087人と全体でも女性比率93.5%という環境だ。
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