政策を工夫すれば「分断社会」の解消は可能だ 今必要なのは、「みんなが幸せになれる政策」

✎ 1〜 ✎ 23 ✎ 24 ✎ 25 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
「みんなで助け合うとあなたも得をしますよ」という社会に変えたい

井手:いまの日本では「私」を使う人が多くて「私たち」という言葉が弱い。若い子はほとんど「私たち」なんて使わない。僕は、自分の幸せだけではなくて、それをみんなの幸せと結びつけて考えたほうがいいと思うんです。誰もが家族の幸せを考えますが、「国家」つまり「国の家」という単位で一つの家族のような存在と思えれば、今までの世の中と違う考えになれると思うんです。

つまり、自分が得をするとみんなが得をするし、みんなが得をすると自分も得をする、そんな可能性をもっと考えていいと思うんです。

木本:自己の利益が、他者の利益につながる「プラスの連鎖」ですね。

井手:みんなが家族のように生きていくと、自分が得をするような、win-winの仕組みを考えるんです。そうすると自分が幸せになることで、それが全体に回ってみんなが得をする。

木本:そういう発想で社会が作り変えられるといいですよね。

「みんなで助け合うとあなたも得をしますよ」

上の書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

井手:「みんなのために生きなさい」と言われるとしんどいです。だから、「みんなで助け合うとあなたも得をしますよ」という発想が大事なんです。

木本:その考え方に賛同しますが、本気の目標にしないといけないと思うんです。思想とか理想として提案するだけだと、「それは理想型でしょ」と言われて、片隅におかれたままになってしまう。

井手:そのとおり。「正義」として語るのはよくないんです。学者も左翼も、リベラルも「みんなのために生きていくことは正義だ」「困っている人を助けるのは正義だ」と語ってしまうから、嫌われてしまう。「正義」を語って政策を作る、これほど恩着せがましいものはない。僕は「私も、あなたも、私たち国民全体がもっと幸せになるからやりませんか」というメッセージを発信したいんです。問題はその具体的な中身ですよね。

(構成:高杉公秀、撮影:梅谷秀司)

木本 武宏 タレント

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

きもと たけひろ / Takehiro Kimoto

1971年大阪府生まれ。1990年木下隆行とお笑いコンビTKOを結成しツッコミを担当。2006年、東京へ本格的進出。S−1バトル優勝、キングオブコント総合3位などの受賞歴がある。現在は、ドラマやバラエティなどピンでも活躍中。最近ライザップで肉体改造に成功。今度は知力を改造して新境地を開く野望を持っている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事