クラウドは電気・ガス・水道と同じになる オラクルのエリソンCEOが語るITの未来

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六本木の至る所をオラクルの広告がジャックした

そうしたクラウドの時代にオラクルが担うのは、「完全で包括的なコンピューティングサービスを提供すること」。これをインフラ(IaaS)、プラットフォーム(PaaS)、(アプリケーション)ソフトウエア(SaaS)すべてで提供できるという。「さらにプライベートクラウドも含めて包括的に提供できるのはオラクルだけ」とエリソンCEOは強みをアピールした。

特にエリソンCEOが強調したのは、オラクルが業界標準の技術だけでクラウドを構築している点。独自仕様のセールスフォースなどと異なり、拡張時の選択肢が多いと話した。

何らかの障害が起きても、15分で何とかする

さらに、オラクルのクラウドサービスの強みとして訴えたのが、“止まらないサービス”であること。「仮に何らかの障害が起こっても、15分で何とかする。このレベルで保証するところはほかにはない」とエリソンCEOは覚悟を語った。 

オラクルの強みであるデータベース製品も最新版である「オラクルデータベース12c」が、1カ月以内に出荷が開始されることについても説明。クラウドの“c”が冠せられた新製品の強みは、1つの共有メモリを複数のデータベースで共有できること。「データは安全に、コストは安価」(エリソンCEO)という。

中継によるエリソンCEOの講演が終わると、ソフトバンク社長の孫正義氏が会場に現れ、衛星回線を通じてながら2人の対談が実現。ソフトバンクが買収したスプリントを通じて通信料金を下げてもらいたいとのエリソンCEOの要望に対し、孫氏は「頑張りたい」と応じるなど、和やかなムードで始まった。桜の咲くエリソンCEOの自宅で、孫氏、そしてアップル創業者の故スティーブ・ジョブス氏の3氏が会った思い出話なども披露された。

その後行われた孫氏の講演では、ソフトバンクが携帯電話の純増1位を続けている背景に、オラクルのクラウド製品の活用があったという“秘話”も明かされた。

ラリーエリソンCEOとソフトバンクの孫正義社長の対談も実現
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