オラクル、期待外れ決算から早くも反転姿勢 データセンター設置で日本強化が鮮明に
3月20日に期待外れの業績を発表して以来、株価を大きく下げた米オラクル。20日の終値で35ドル77セントだった同社の株価は、21日には32ドル30セント、25日には31ドル25セントまで12%以上も下落した。
業績減速の主因とされたのはハードウエア部門。新製品発表を前にした買い控えがたたった。ただ、それも26日に同社が発表した2種の新型サーバーの寄与により、回復に向かいそうだ。
米オラクルの日本法人である、日本オラクルの今13年5月期業績も、前期比では増収増益となるものの、従来想定より増益幅が縮小しそう。前期に膨らんだ金融と官公庁向けが想定以上に減少するなどでハードウエア中心に振るわないためだ。ただ、今期が最高益更新の見込みであることに変わりはない。
日本でも新型サーバーの投入が予定されていることもあり、また、クラウド事業の強化も効いて、今後は日本オラクルの業績も反転攻勢が見込めそうだ。
米オラクルのハード社長が来日
米オラクルは3月25日、日本国内では初のデータセンターを開設すると発表した。場所は非開示だが、米オラクル単独での設置としており、日本オラクルは親会社の米オラクルにクラウドサービスでの対価を支払う形式となる。これに合わせる格好で、米オラクル社のマーク・ハード社長が来日し記者会見を開いた。
ハード社長は元ヒューレット・パッカード(HP)社の会長兼CEO。2010年の電撃移籍により、米オラクル社長に就任している。そのハード社長が、オラクルの事業戦略について、4つの強みをさらに強化する方針を示した。
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