「女性最年少上場」で話題のトレンダーズ 経沢香保子社長に聞く
日本最年少の女性上場社長が10月19日に誕生した。東証マザーズに上場したトレンダーズの経沢香保子社長だ。
同社は株式市場マーケットでも人気を集め、上場した19日は公開価格2550円に対し、買い気配だけじりじり上げて寄り付かず、週明け22日に付いた初値は6500円。実に2.54倍の人気ぶりだった。トレンダーズとはいったいどんな会社なのか。2000年、26歳のときに同社を起業し、先日上場した経沢社長に話を聞いた。
トレンダーズの主力事業はソーシャルメディアマーケティング。「womedia」という消費に敏感なF1層(20~34歳の女性)を中心に、女性のネットワークを活用したマーケティングで業績を伸ばしている。
「ブログをもっている女性の母集団を、日本一ネットワークしているのが強みです。3万人の女性人気ブロガーに、商品、サービスを体験して書いてもらう。新商品、新サービスを、たとえば100人の乾燥肌の女性とか、5歳の子どもがいる50人のお母さんとか、そういったセグメントに分けてレポートしてもらうブログマーケティングがwomedia」
これが、時代にマッチして伸びた。背景にはスマートフォンの普及と、企業の広告に対する考え方の変化がある。
「インターネットのユーザーの中で、ソーシャルメディアで情報を収集、発信する方がすごく増えています。ただ、この広告市場というのは、まだ始まったばかり。インターネット広告マーケット自体が8000億円ある中で、ソーシャルメディアは665億円。これでも前年より倍のペース。スマートフォンユーザーも増えている。我々はこの広告マーケットは今後も伸びていくと考えています」
顧客は大手消費財メーカーや大手広告代理店。ソーシャルメディアマーケティングへの関心の高まりに手応えを感じている。
「我々のお客様は、大手のナショナルクライアント。化粧品メーカーさま、飲料メーカーさま、そしてドラッグストアに並んでいるような医薬品メーカーさまからお仕事をいただいています。そうした企業さまはテレビCMなどのマス広告のみならず、インターネット広告や、ソーシャルメディアを通じたマーケティングで相乗効果を出したいと考えてらっしゃいます」
上場の鐘を派手に鳴らした