クラウド向け国内開発ベンチャーがタッグ テラスカイ、資本提携で弱点のアマゾン向け取り込む
アマゾン、セールスフォース、グーグル、マイクロソフトというクラウド4強。成長が著しいクラウド市場の中でも、特にアマゾンのクラウドサービスであるアマゾンウェブサービス(AWS)が爆発的な伸びを見せている。セールスフォース向けSI(システム開発)では国内首位級のテラスカイ(東京都中央区)も、AWSに対応する動きをみせた。
テラスカイとサーバーワークスが資本提携
テラスカイは9月4日、AWSに強いSIer(システム開発業者)であるサーバーワークス(東京都新宿区)との資本業務提携を発表した。テラスカイがサーバーワークスの株式を3分の1取得し、持ち分会社化。サーバーワークスもテラスカイの株式の11%を保有し持ち合うことになる。両社はともにクラウド上でのシステム開発を得意とし、急成長を続けてきたが、エンジニアの確保がネックとなり、事業拡大の頭を押さえていた。この課題を今回の提携で解消することになる。
テラスカイは、セールスフォース向けベンチャーSIerとしてはトップクラスの存在で、株式上場も計画しているという。「スカイ・ビジュアルエディター」や「スカイ・オンデマンド」など自社開発したソフトも好調が続いている。セールスフォース認定技術者100人体制で、金融、流通、運輸、エネルギーなど幅広い導入実績を誇っている。
ただ、急成長を続けてきたものの、足元で爆発的な成長を記録しているAWS向けの対応も必要になっていた。「アマゾンでやる方がいいねという案件が増えていた」とテラスカイの佐藤秀哉社長は明かす。
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