クラウドは電気・ガス・水道と同じになる オラクルのエリソンCEOが語るITの未来
オラクル副社長が語るクラウド戦略
このイベントのために来日した米オラクルのクラウド担当幹部が、東洋経済の個別取材に応じた。以下は、そのロバート・シンプ副社長に対するインタビューの内容だ。
――企業内にサーバーを置いて構築する“プライベートクラウド”と、外部のサーバーなどデータセンターを使って構築する“パブリッククラウド”の両方を、オラクルが攻める意味は。
ひとつには、お客様が選択肢を望んでいることに着眼した。ほかのクラウドベンダーはそういった選択肢を与えていないのが現状だ。そこで、われわれとしては、とにかく選択肢を提供したいと考えた。
たとえば、企業内でデータを構築したいということであれば、もちろん対応できる。逆に運用コストをなるべく抑えてクラウドを使いたいという場合には、パブリックをお使いいただける。そういう意味合いで2つ用意している。
――ニーズがあったのか?
世界中でいろいろなクラウドがあるが、データが組み込まれている割合をみると、プライベートクラウドのほうが多い。ただ、それでもパブリッククラウドのユーザーも急ピッチで増えているので、やはり選択肢を設ける必要があるといえる。どこにデータを置きたいのか、あるいは、どこからデータを実装したいのかは、あくまでも顧客が選ぶべきだ。
実際、われわれもヒアリング調査をした結果、状況に応じて、場所に応じて使いたいということがわかった。そこで両方が必要だという判断となった。
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