セルジオ越後、「危機の日本代表」を一刀両断 ホームで負けたUAEにアウェーで勝てますか
――日本代表のチーム力は落ちてきていると。
そうですね。それも、想像以上に。でも、それは当然のことでもあるんです。というのも、今のメンバーのほとんどが2014年6月のブラジル・ワールドカップで惨敗を喫したメンバーです。さらに彼らは、先ほど触れた2015年のアジアカップでもベスト4にすら進出できませんでした。国際大会で二度も失敗した選手たちがまだ、代表チームの中心にいる。
特に、不動のスタメンである長谷部誠は32歳、本田圭佑も30歳。これから大きな成長が見込めず、むしろ下り坂に入っていく選手たちがなぜ、起用され続けているのか。しかも、長谷部も本田もすでに日本代表でのパフォーマンスが落ちてきています。長谷部はミスが増えたし、本田はACミランで出場機会を得られていないため、後半になると動けなくなる。本田はもはやビジネスマンですね。ACミランでのユニホーム姿より、スーツ姿のほうをよく見かけます。
大島僚太をなぜ先発起用したのか
結果を出せていないという点では香川真司も同じです。親善試合では点を取っても、本番で活躍したためしがない。日本代表のトップ下を務める資格はないでしょう。スポンサーや広告代理店から起用するように圧力がかかっているんじゃないかと勘繰りたくなりますね。
――彼らを起用し続けることも含め、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の采配についてはどうでしょう?
疑問だらけでしたね。まず、日本代表デビューとなる大島僚太をアジア最終予選の初戦でいきなり先発起用したこと。なぜ、最もプレッシャーが掛かり、慎重に入らなければならない大一番で、デビューさせたのか。若い選手の代表デビューのさせ方は、代表監督が最も気を使う仕事のひとつだと思います。パフォーマンスの内容いかんで、若い芽が潰れてしまいかねないからです。だから、どの国の監督も、そうした若い選手は親善試合で起用したり、途中出場させたり、同じクラブの選手と同時にピッチに立たせたりして、代表デビューさせるわけです。
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