「ヤツは使えない」に込められたヤバい嫉妬心 足を引っ張る人を寄せ付けない3つの方法

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相手がそれほど親しくない職場の同僚や先輩・後輩の場合は、安易に同情して声をかけるようなことは慎みたい。思ってもみない反撃にさらされる可能性もあるからだ。

3)パッとしない上司にはホウレンソウ

上司へのホウレンソウは難しいものだ。日頃から「自分で考えて動け」と言われるとつい遠慮してしまう。上司が忙しそうであればなおさらだ。だが、ホウレンソウを遠慮していると、思わぬ誤解を受けることがある。

「あいつはオレのことをバカにしてるのか?」

と上司が言っていたといううわさが耳に入ってきて、慌てたという人がいる。「彼は相談もなく勝手にことを進めるから困る」と言われているのを知って愕然としたという人もいる。

問題は、遠慮したことにある。その証拠に、上司の忙しさを配慮せずに、こまめに報告や相談に行く部下は、迷惑がられるどころか、むしろ可愛がられていたりする。どうしてなのか。

実は上司の心のケア、という面も

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ここで大切なのが、上司の不安心理に目を向けることだ。上司はみんな部下から信頼されているのかが気になるものだ。部下たちから頼りない上司だと思われているかもしれないといった不安を抱えている。

一方、部下から相談されたり、こまめに報告を受けたりすると、「自分は尊重されてるんだ」と、自分の存在価値を実感することができる。

つまり、ホウレンソウは、報告や相談がないと仕事を進めるうえで困るというような実務的な意味だけではなく、じつは上司の心のケアといった心理的な意味ももつのである。

無視された、軽んじられていると思うと防衛本能から攻撃に出る。だから、いちいち報告しなくてもいいかと思うようなときも、とりあえず報告しておく。たいした内容でなくても、報告することに意味がある。そう思って、とにかくこまめにホウレンソウに励むことだ。

榎本 博明 心理学博士

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えのもと ひろあき

1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒業。東芝市場調査課勤務の後、 東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。川村短期大学講師、カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在はMP人間科学研究所 代表を務める。『ほめると子どもはダメになる』『伸びる子どもは○○がすごい』『自己肯定感という呪縛』など著書多数。

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