激安でO2Oができる? LINE@の衝撃 中小企業の救世主か。LINE@コンサルも登場

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うどんミュージアムの担当者、石井真人氏は、LINE@の魅力を「お客様に喜んでいただける情報をリアルタイムに配信できる点。それも一人ひとりにダイレクトに届けられる。スタッフもLINEを通じて同じ内容を情報共有できる」と話す。

掲載した瞬間に電話が殺到するような媒体は、ほかにはないだろう。

この例のような“早い者勝ちキャンペーン”は、まさにLINEならではの企画だ。リアルタイムにスマートフォンにメッセージがプッシュ通知され、情報を見た消費者がそのままスマートフォンで電話をかける。LINEの強みはまさにここにある。

キャンペーンの結果、女子会以外の通常の宴会予約まで倍増したという。うどんミュージアムのイチ押しメニューである京懐石を認知してもらえた結果だと、石井氏はLINEの大きな宣伝効果を実感している。

比較的年配の世代に好まれやすいうどんだが、LINE@の効果で20~30代女性の利用客も多いという。

利用客に”迷惑がられない”ことが大事

冒頭で、従来の大企業向けの公式アカウントとLINE@の機能は基本的に同じと書いたが、詳細では異なる点もある。公式アカウントは友だち数に上限はないが、メッセージの配信数によって利用料金が上がる。それに対し、LINE@では、友だち数は上限1万人だが、メッセージは何通でも送り放題だ。

LINEの出澤剛取締役

LINE@のアカウントは、LINE上でカテゴリー一覧から探せる。利用者は、一覧から登録したい店舗などを選択し、タップすれば友だち登録完了となる。

前回述べたように、LINEのコンセプトのひとつは、コミュニケーションの質がエモーション(感情)であるということ。利用者の感情ひとつで、いらないメッセージはブロック(拒否)されてしまう。公式アカウント同様、利用者に迷惑がられないメッセージ配信をすることが重要だ。

うどんミュージアムの活用例のように、利用者にメリットがある内容で、基本的に配信頻度は週1回程度が望ましい、という。

飲食店の場合は、ランチ前や夕方を狙うのが効果的。LINEは、ジャストタイムで配信ができ、利用者もその多くは約30分以内に見ている。

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