プロ野球監督も管理職も、評価が雑すぎる! 緻密に評価される選手や現場社員とは大違い

✎ 1〜 ✎ 121 ✎ 122 ✎ 123 ✎ 最新
拡大
縮小
勝っても負けてもその采配ぶりやコメントがメディアで頻繁に紹介される、プロ野球監督の人事評価を考える(撮影:今 祥雄)

秋はスポーツ観戦を楽しめる時期。サッカーもいいですが、たまにはプロ野球観戦はどうでしょうか?

セ・リーグでは広島カープがリーグ優勝、パ・リーグは福岡ソフトバンクホークスと北海道日本ハムファイターズの優勝争いで大いに盛り上がっています。おいしいビールでも飲みながら、球場に足をのばしてみたいものです。

プロ野球はTVの地上波で視聴率が稼げない……と揶揄する意見もありますが、入場者数は増加傾向、地元TVに限定すれば高視聴率で人気は上昇中です。やはり、日本で野球が普遍的に注目度の高いコンテンツなのですね。

プロ野球チームのひとつの顔となるのが監督。勝っても、負けても、その采配ぶりやコメントがメディアで頻繁に紹介されます。さらに「由伸(高橋)ジャイアンツ」などと、チームの旗頭として世間の注目を浴びる存在でもあります。

その監督は、ビジネスの世界であれば中間管理職にあたります。監督の上には、上司としてGMや球団代表、球団オーナー、さらに親会社の役員陣がいます。監督の給与はそうした上司陣に評価されて決まるものでしょう。続投したいと思っていても「お疲れ様でした」と上司に言われればあきらめるしかない、このあたりも中間管理職と似ています。

では、何を評価基準に彼らの続投や退陣といった人事は決まるのでしょうか?今回は監督の人事評価を考え、そこから職場の管理職の人事評価についても考えていきたいと思います。

統計との親和性が高いスポーツ、野球

この連載の記事一覧はこちら

野球は、統計との親和性が高いスポーツです。元々バッターのよし悪しを「打率」「ホームラン数」、ピッチャーについては「防御率」「勝利数」という指標で測って、選手の評価を数値化する習慣などがあります。こうした数値はマスコミが《大谷翔平投手は20勝できるか?》など記事化するので一般的な認知度も高いですよね。

次ページ「セイバーメトリクス」という統計分析
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT