株価が勢いをつけて上昇したり、下落したりする最大の要因は「サプライズ」です。このサプライズという言葉は、多くの投資家の間で浸透した、株価の上下のきっかけとなる言葉です。けれども、「サプライズ」という概念をうまく活用している投資家は少ないようです。
「サプライズ」と「ショック」
サプライズとは「驚き」、「不意打ち」のことです。では、何の驚きなのでしょうか。多くの場合、いい場合に使います。単に驚くだけでは、真の意味では「サプライズ」ではありません。「業績がサプライズ」という場合は、事前の大半の予想とは異なり業績が良かったことをいいます。このため、株価はその業績の良さに驚いて、その結果、株価が上昇することになります。そしてそれは、投資家たちを喜ばせる結果を生みます。ですから、サプライズは最終的には投資家を喜ばせなければなりません。
では、反対に業績が予想よりも悪かった場合はサプライズという言葉を使うのでしょうか。ネガティブサプライズという言葉もありますが、この場合は、「ショック」がより適切ではないでしょうか。
過去にもさまざまなショックがあり、最近ではギリシャショックや、「財政の崖」ショック、あるいはキプロスショックも投資家の記憶に残るかも知れません。つまり、不意打ちをつかれ、驚き、その銘柄に売り注文が殺到し、その結果、株価が下落し、ときにはストップ安をとげることにもなります。
ここで大切なことは、見ているようで見ていないということに尽きます。勝ち組の投資家は、堂々と公表されている情報を、多くの投資家とは違った角度から精査しているはずです。加えて、何気ないマーケットの変化を敏感にキャッチし、そこから連想に連想を重ねて、大化け出世株を見つけ出すはずです。
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