出来高の急増した銘柄を丹念にチェックする
目ざとい勝ち組投資家がいま丹念に行っていることは、出来高の急増した銘柄を1つ1つ分析することです。『四季報』が発売されてから1カ月程度を集計して、株価が上昇した銘柄で、かつ、出来高が急増した銘柄を一覧にして、その要因が何であるかを『四季報』でチェックします。地道な作業ですが、この作業を通して、四季報にある「サプライズ」の内容が消化、すなわち、株価に織り込まれているのかが判明します。織り込まれている度合いによっては、再度の上昇、あるいは、再再度の上昇も期待できます。
また、忘れがちですが、ショックの織り込み度もチェックしておく必要があります。悪いニュースや材料、あるいは、『四季報』による今後の業績予想や、業績変化割合(このコラムで連載している矢印の向き、つまり「四季報矢印活用術」)、さらには、記事・コメント欄などがその手掛かりになります。
多くの投資家は、株価を上昇させる良い材料やニュースを探すことに躍起になっています。けれども、万一、今後顕在化する悪い材料があるなら、その「芽」の段階で、認識しておくことが重要なことです。
「よいことを探すよりも、悪いことに備えること」が、負けない投資では不可欠です。まずは、悪い材料を抜きだし作業を済ませて、いよいよ、良い材料の織り込み度を、意中の銘柄を中心に、分析することになります。『「四季報」のサプライズ」と「マーケットのサプライズ(反応)」をマッチングする作業が必要な時期が、いよいよ到来しました。
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