新卒で金融業界に行くなら、外資系?日系? 【キャリア相談 Vol.8】

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質問者の方は、「成長できるか」「自分の強みを活かせるか」「グローバルか」という軸で考えていらっしゃるそうですが、なぜバックオフィス業務を新卒で選ぶのでしょうか。

その記載がないのでわかりませんが、フロントとのカルチャーの違いは、バックはルーチン業務がメインであり、顧客に合わせたクリエーティブな提案やマーケットでの投資アイデアといったことは必要ないということが挙げられます。ある意味で慣れてしまえばデイリーの業務はフロントよりは楽ということですし、同じことの繰り返しに耐えられないような方には向いていないといえます。事故さえ起きなければ、一定の時間に帰宅しやすく、接待営業もないので趣味を楽しんだりする方も多くいます。また一般的にバックオフィスは女性が多いという印象です。

事業法人に転職するのは難しい

質問者が学生の方なのであえて言いますが、東京からニューヨークやシンガポールに英語でメールや電話することが「グローバル」なのであれば、金融機関はだいたいグローバルです。バックオフィスはその特性上、情報システムが肝要なので、出張で世界を飛び回ってプレゼンするようなことにはなりません。特に新卒は社内の専用端末に習熟することが重要であり、出張は新システムの導入か、事故が起きたか、トレーニングを受ける時となります。

最初の回答に戻りますが、新卒でバックオフィス業務に入るのであれば、ドラスチックな変化のない日系金融機関で経験を積んで、英語だけはビジネスレベルにしておけばいいでしょう。日系で細かくきっちりした仕事のやり方を学び、英語力さえあれば外資系には移れます。バックオフィスにおける一定の知識量やフロントとの付き合い方さえ身につければ、外資系金融機関のバックオフィスを移動していくことも可能です。

ただ、仕事内容が金融機関における職人系なので、事業法人に移ることはなかなかできませんし、財務分析の知識といったものは身に付きません。まだ学生ということで、この回答を読んでいただけたら、なぜ金融機関を志望し、バックオフィスを志望するのか、いま一度考えていただければと思います。

塩野 誠 経営共創基盤(IGPI)共同経営者/マネージングディレクター JBIC IG Partners 代表取締役 CIO

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しおの まこと / Makoto Shiono

国内外の企業への戦略コンサルティング、M&Aアドバイザリー業務に従事。各国でのデジタルテクノロジーと政府の動向について調査し、欧州、ロシアで企業投資を行う。著書に『デジタルテクノロジーと国際政治の力学』(NewsPicksパブリッシング)、『世界で活躍する人は、どんな戦略思考をしているのか?』(KADOKAWA)等、多数。

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