●多様な顔を持つ今の母親
そんな、今の母親が憧れる女性のナンバー1は、女優の黒木瞳さん(*3)。年齢を経て変わることのない美しさはもとより、子育ても仕事もさりげなく自然にこなしているところが共感を呼んでいます。「女」としての高い意識を持ち続けていることが、黒木瞳さんの姿から伝わってくるのです。
今の若い母親たちには、子どもにとっての「母」という「顔」以外にも、夫の「妻」や「嫁」、自分の母親にとっての「娘」、さらには社会における「職業人」や「会社員」、「市民」、そしてひとりの「女性」といった多様な「顔」があります。「母だけど女」「妻だけど娘」といった多面性を常にまとっています。その「顔」の種類は以前より確実に多くなってきています。そして、どの「顔」もおろそかにすることなく、すべてを充実させ、多方面を楽しみたいというのが、今の若い母親のあり方なのです。(図2参照)
もちろん、彼女たちにとって最も大切なのはかけがえのない子どもにとっての「母親」としての「顔」です。そして、多様化する「顔」の中でも、「母親」としての「顔」にもっと「誇り」を持ちたいと思っています。けれども、それは、「母親」の「顔」だけに満足するということではありません。
彼女たちに対するコミュニケーションを行う場合、そうした「顔」の多様性に気をつけなければなりません。同じ人であっても、どのような「顔」でいる場面なのかをよく考えた上でアプローチの手法や伝えるメッセージを変えていく必要があるのです。
マッキャンエリクソンの独自調査システム、マッキャン・パルスなどから、今日の母親の思考、感情、ディマンドを探り、彼女たちのリアルな姿をあぶりだすことを目的としたプロジェクト。
2004年から毎年、調査結果を小冊子にまとめて公表しています。
http://www.mccann.co.jp/insights/realmothers/about.html
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