筆者も研修生から質問を受けて、答えを考えるときにこのフレーズを使うことがありますが、Thank you.と研修生に言われたことがあります。そのときに、質問を褒められたと勘違いする学習者もいることに気づいたのを覚えています。誤解がないように言うのであれば、
と言えばよいでしょう。これなら文字通り、「難しい質問なので答えが思いつかない、わからない」という意味だとすぐにわかりますよね。筆者もThat’s a good question.に対してThank you.と言われたときには、Oh, I mean, that’s a difficult question. (いや、難しい質問ですねという意味です)と言い換えました。
他にも、
のようにinterestingという形容詞をつけて、質問についてのコメントで時間を稼ぐこともできます。もちろん、本当に面白い質問や興味深い質問に使うようにしましょう。明らかに平凡なふつうの質問に使うと、誤解の元になりますので注意しましょう。「つまらない質問をしないでください」と嫌味を言っていると取られたら大変ですから。
少しくだけた感じで、
なんて言い方もバリエーションとして覚えておいても面白いでしょう。oneはもちろんquestionのことを指しています。プレゼンテーションの質疑応答などで、冗談っぽく使ったりすると聴衆を惹きつけるのにもよいかもしれませんね。
迷っていることを公言してしまおう
時間稼ぎするために、直接的に「考える時間をください」と言ってしまうのも手です。ネイティブスピーカーもよく使いますので、みなさんも聞いたことがあるはずです。
Well, let me think. (うーん、そうですねえ……)
これはseeでもthinkでも同じように使うことができます。「うーん」と考えながら、少しゆっくりとためぎみに言って時間を稼ぎましょう。決まり文句として、「うーん」と考えているときの言葉ですので、文字通り「考えさせてください」とお願いされているわけではありません。相手がLet me see.と言っても、Please go ahead.(どうぞ)なんて言わないように、黙って見守っていてあげましょう。
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