米国に「9月の利上げ」を遅らせる理由はない

イエレン議長講演は強引に解釈されるだろう

いよいよ明日26日、イエレンFRB議長の講演を市場関係者は手ぐすね引いて待っている(写真:ロイター/アフロ)

世界的に株価は上昇を続けている。日本株は日銀ETF買い、およびそれをはやしてのものだから別物だとしても、米国の株価は強い。ただ、問題はFED(米国連邦準備制度)が利上げするかどうかだ。

26日、イエレンFRB(米国連邦準備制度理事会)議長が、ジャクソンホールで行われる世界の中央銀行関係者が集まる年の1度の会合で講演を行う。そのタイトルは「FEDの金融政策ツール(Federal Reserve’s Monetary Policy Tool Kit)」とのことで、利上げがいつかといった具体的で短期の話ではなく、セントラルバンカーという仲間に向けた長期的で根本的な話になるだろう。しかし、この講演を投資家たちは手ぐすね引いて待っている。強引にさまざまな解釈をして、市場を動かそうとするだろう。問題は、市場がどう動くかだ。

二つのポイントがある。第一は、イエレンは投資家たちが思っているよりも、利上げに積極的であろう。それが行間ににじみ出る、あるいはにじませる可能性が高い。そうなると、すわ9月利上げか、となって市場が大きく動くかというと、そうでもないだろう。なぜなら、投資家たちは9月の利上げでは困るからだ。

都合の良い解釈をすることが可能

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現在、債券市場は9月利上げをほとんど織り込んでいない。年内利上げも五分五分以下で、あって12月、年内にない可能性も十分、といったところだ。だから、9月利上げ示唆、というニュースは困るのだ。市場は投資家たちの都合で動く。これがポイントの二つめだ。この定理が今回も当てはまることになるだろう。

彼らにとって不幸中の幸いは、イエレンの講演は高尚でアカデミックな側面から、直接的に利上げを示唆するものではないと見込まれるため、確信犯的に間違った解釈、すなわち、利上げを示唆しなかったから9月利上げはない、などと都合の良い解釈をすることが可能であることだ。しかし、その後に第二幕は始まる。

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