「黒田日銀」の金融政策は白か、黒か、灰色か

吉崎 達彦が読む、ちょっと先のマーケット

10年前、黒田氏は筆者に真面目なメールを送ってきてくれた

前回の当欄(→こちら)で日銀総裁人事について触れた際に、筆者は「コーヒーには砂糖を入れない主義」(無糖=武藤)と主張したのだが、正解は「ミルクを入れない」ブラックコーヒー(黒田)であった。

古い話で恐縮だが、筆者は10年前の日銀総裁人事(速水→福井)の頃に、ネット上で「みずほ銀行券」という駄文を弄したことがある(→こちら)。日本銀行が新総裁の下で、デフレ脱出のために民間銀行に通貨発行権を与える。その結果、発券銀行によって貨幣の流通速度が速くなり、そのお蔭でインフレと円安が起きる、というシミュレーション小説である。当時はチェーンメールになったりしたので、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれない。

このジョークに対し、真面目な感想メールを送ってくれたのが、当時は財務官を退官されて一橋大学に籍を置いておられたブラックコーヒー氏であった。あいにくそのときのメールが手元に残っていないのだが、「そもそも通貨というものは……」というアカデミックな内容であったことを記憶している。

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